連休明け、学校に行きたくないのは甘え?
冬休みや夏休みなどの長期休みやゴールデンウィークなどの連休明けに「学校に行きたくない」と感じる方は多いのではないでしょうか。
一見すると「休みグセがついたんだ」「休んだほうが楽だから甘えているんだ」といったイメージを持たれるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。
これまで頑張ってきたからその緊張の糸が切れたのかもしれないし、嫌な場所に行かなくて済む安らぎを知ったから行きたくないと感じるのかもしれないのです。
学校に行きたくないと感じること、学校に行けないことは、“甘え”ではないのですよ。
長期休み明けに学校に行けなくなる理由
休み明けに限らず、学校に行けなくなる理由は人によってさまざまです。
その中でも、長期休み明けからの不登校によく見られるものを5つご紹介します。
1.もともと学校に行きたくなかったのに無理をしていた
長期休みあけから行きたくなくなったのではなく、もともと行きたくなかったのに無理をしていて、長期休みをきっかけにその気持ちが現れるパターンもあります。
本人も気づいていない場合もあり、学校に行きたくない理由はさまざまな要因が絡み合っていることも多いのが特徴的です。
2.生活リズムが崩れた
身体の調子が悪くなると、心の調子も悪くなりやすいものです。
長期休み中に昼夜逆転などで生活リズムが崩れると、気持ちの面でも暗くなり、行動を起こすことを億劫に感じるようになってしまいます。
ただし、単なる昼夜逆転ではなく、ストレスなどによる不眠などもあり得るため、適切な対応をすることが大切です。
3.前の学期・学年でのことを引きずっている
長期休みに入る前になんらかのトラブルがあった場合、それによって長期休みが明けてからも学校に行きにくくなってしまうことがあります。
問題が長期化・複雑化していることも珍しくないため、解決には根気が必要です。
4.長期休み中に休憩できなかった
本来、長期休み中は、リラックスして心身の回復をさせることができます。
しかし、家庭環境が複雑だったり、なんらかのトラブルがあったりすると、心も身体もうまく休めず、疲弊したまま新学期・新学年を迎えてしまうのです。
5.学校に対するなんからの不安・恐怖がある
上記の他、課題が終わっていない、次のテストが心配、進路のことが不安など、さまざまな不安・恐怖から学校に行けなくなることもあります。
大人からしたら些細に思えるようなことも、子どもにとっては大きな問題となる場合が多いので注意が必要です。
連休明けで学校に行きたくない時の対処法
連休明け、学校に行きたくない。
でも、親には相談できない。
学校を休むことも不安……。
そんな時、どうすればいいのでしょうか。
1.何が不安なのかを確かめる
まずは、何が原因で学校に行きたくないのか(あるいは、明確な原因はないのか)を考えてみましょう。
はっきりとした原因が見つかったら、その対策を考えてみます。
クラスメイトが苦手なら、クラスメイトに会わないように登校する方法を考える。
学習面が不安なら、勉強をがんばって苦手を克服したり、自分のできるところを再確認して自信をつけたりする。
前の学年の時にトラブルが起こったなら、その解決策を考えて次に備えたり、きちんとトラブルを解決したりする。
原因がはっきりとは分からない場合でも、「こうしたら学校に行くのが楽になるかな」とか、「これがあるから学校に行きにくいのかな」なんて思うものがぼんやりとでも見つかれば、対応策は考えやすいのではないかな。
2.学校に行く楽しみを見つける
学校に行きたくない人にとって、学校はどんな場所でしょうか。
嫌い。怖い。価値が無い。無理やり行かされる場所。いらない……。
ではもし、学校が、楽しくて、居心地が良くて、すてきな場所になったら?
あなたの中にある「学校への行きたくなさ」は、少し軽減できるかもしれません。
例えばわたしは、学校の、何人もで同じ授業を受けないといけないところや、結局テストで判断されるところや、嫌いな人とも同じクラスになったら一年間はクラスメイトでいないといけないところは嫌いです。
でも、放課後に生徒たちが去った後の図書館の静寂や、普段のキャラクターを気にせずにはしゃげる文化祭や、気の置けない友達と笑いながら通る登下校の道、努力すれば必ず最高評価を取れる「興味・関心・意欲」の欄は好きです。
学校は完璧な場所ではないし、所詮“場所”は“人”が作るのだから、人との相性もあるけれど。
だからこそ、「全部嫌い」なんてこともないのかな、と思うのです。
仮に学校を選ばなかったとしても、「こういう場所が好き」というポイントは、あなたの居場所を見つける時に必ず役立つから、ぜひ一度考えてみてくださいね(*´`)
3.ひとまず1日行くことを目標にする
「なんとなく行きたくない」「学校が嫌いなわけではない」と感じているのなら、一度行ってみるのもおすすめです。
行く前は憂うつでも、行ってみたら案外楽しいかもしれません。
尚、行ってみた後に憂うつな気分になったり、下校中につらい気持ちになるのなら、学校は休んでいいと思います。
友達との約束や、別のものでも、「行く前に憂うつ」は頑張ってもいいサイン、「行った後に憂うつ」はやめたほうがいいサインです。
不安があるなら相談してみて
学校に行くことに関して、あるいは行かないことに関して、不安・葛藤・苦しみがあるのなら、できれば誰かに相談してみてほしいです。
自分では見つけられなかった解決策や、あなたの心が楽になるヒントが見つけられるかもしれないから。
もしあなたが、「相談できる人なんていない」「クラスメイトや家族には話したくない」と感じるのなら、いつでもわたしたちがお話しを伺います。
休みが明けるのが憂うつなあなたへ
長期休みのあとに、憂うつな気持ちを抱え、不安になっている方に、知っておいてほしいことがあります。
それは、「あなたの顔を見れるだけで喜ぶ人がいる」ということ。
今日、こんなツイートを拝見しました。
明日から新学期の人も多いと思います。
「宿題が終わってない?」
「テスト勉強ができていない?」担任としては、
そんな事は大した問題ではないから、とにかくまずは学校に来て元気な顔を見せてくれと思っている。
明日からお互い頑張ろう!
— 合法先生 (@barbeejill3) 2019年1月6日
あなたは、苦手な先生がいたり、クラスメイトと気まずかったり、学校に対してなんらかのネガティブな気持ちを持っているかもしれません。
でも、あなたの顔を見れるだけで嬉しい、あなたと会えるのを楽しみにしている人だっているかもしれないのです。
そしてそれは、学校以外の場所も同じ。
あなたの家族や、友達、そしてわたしたち、どこかに「あなたの元気な姿を見れるだけで嬉しい」と思っている人がいるはずです。
できないことがあってもいい。
完璧にこなさなくて全然いい。
無理をする必要は決してないし、嫌な場所にわざわざ行く必要はないから、「行ってみようかな」とか、「休みたいな」とか、「頑張りたいな」とか、あなたの気持ちを大切にしてあげてください。
その結果、会いに来てくれたら、それが一番嬉しいけれど(*´`)
途中でガス欠を起こしてしまわないように、ゆっくり、あなたなりのペースで進んでいきましょうね。
まとめ
今回は、連休明けに学校に行きたくないと感じる人に向けて、対処法などをご紹介しました。
「学校に行かない」ということは、怠け、甘えだと言われがちです。
でもそれは、ただの“選択”でしかありません。
大切なのは、その「行く/行かない」を選んだ後にどうするのか。
どんな生活をして、どんな人生を送るかです。
せっかくの一度しかない人生なのだから、学校に縛られることなく、自由に、自分の意思で、選んでくださいね。
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