ゴールデンウィーク明けに「学校に行きたくない」と感じたら。

「子どもの自殺」「不登校」というと、9月1日が大きく話題になります。
夏休みが明け学校が始まる時期、たくさんの子どもたちが「学校に行きたくない」「でも、休めない。行かなければいけない」という気持ちに苦しめられ、最期の決断をしてしまうのです。

そしてそれは、この時期も同じ。
そろそろ、ゴールデンウィークが明けます。

クラスに馴染めない……。ゴールデンウィーク明けに「学校行きたくない」と思うのは、自然なことです。

進級・進学を始めとして、多くの方が、4月から新しい環境になります。
それから、1ヶ月。
グループができたり、テストがあったりする中で、居場所のなさを感じるようになった人も多いのではないでしょうか。

特に学校では、クラスメートや担任の先生によって、それからの1年が大きく左右されます。
次の大型連休は、夏休み。
あと3ヶ月も、耐えなければならないのか……。

そう考えると、学校に行く足取りも重くなってしまいますよね。

だからまず忘れないでほしいのは、「居場所がなくて苦しんでいるのはあなただけではない」ということ。
「自分から話しかけられないのが悪い」とか「自分が人付き合いがヘタなのが悪い」とか、そういうことではありません。

ゴールデンウィーク明けに学校に行きたくないと思うのは、決して変なことではないのです。

まず、「学校に行く」ことを、強制しないこと。

「もともと不登校で、4月から頑張って行ってみようと思ったけど、ゴールデンウィーク明けからまた行くのがしんどくなってしまった……」

10代の相談に乗っていると、そんな相談がたくさん来ます。
また、保護者の方から、
「せっかく4月からまた学校に行きだしてくれたのに、ゴールデンウィーク明けに『行きたくない』と言われて・……。無理に行かせるわけにもいかず、どうしたらいいか分からない」
という相談を受けることもあります。

そういう時にまずお伝えするのは、
「一歩踏み出すことと、進み続けることは、違います」
ということです。

先日、こんなツイートをしました。

新学期や新年度を機に再登校をする・勧める人はすごく多いです。
実際、環境は変わりますから、「担任の先生が嫌い」「クラスメイトの〇〇さんが苦手で行きにくい」という人にとっては、効果のある方法でしょう。
安心できる環境で十分に体力・精神力を回復したうえで、「なんとなく学校に行くきっかけを掴めずにいる……」なんて場合も、いいと思います。

しかし、環境の変化は、心身に大きな負担がかかるものです。
新しい教室。新しいクラスメイトや先生たち。
「信頼できる先生が転任してしまった」なんてこともあり得ます。

「心機一転、頑張って学校に戻ろう!!」と考えていると、その大きな負担にじわじわと蝕まれるのに気付けないことも。

だからこそ、「自分の心と身体の声を無視しない」ことが、本当に大切なのです。

「休みたい」と思ったら休んでください。
一歩踏み出したことには変わりないのだから、次に「頑張ってみよう」と思った時には、またその次のステップまで進めるはずです。
無理をしてしまったら、また回復するまで長い歳月が必要になってしまいますからね。
自分のペースで進むことが大切です。

学校が嫌になったら、別の場所に出かけてみよう。

学校に行くのがしんどい状況が長く続くと、まるで世界のすべてがそこにあるかのように錯覚してしまうことがあります。
だから、学校が嫌だと感じたら、複数の環境を持つようにしてみてください。

この時期はたくさんの植物が見頃を迎えますから、そういった観光スポットに行ってみるのもいいですね。
あるいは、ボランティア活動に参加してみるとか。
高校生であれば、アルバイトを始めてみるのもいいと思います。

疲れたなぁと思ったら、家でゆっくり過ごすのだって全然OKです。
好きな漫画を読んだり、動画を観たりしながら、ゴロゴロ過ごしちゃいましょう。
それが何日続いても、大丈夫。

延々とゴロゴロするって、意外としんどいものですからね。
「ここ行ってみたいな」とか「あれやってみたいな」とか思うものができたら、その時に動いてみたらいいんです。

「しんどいな」って思ったら、いつでも私たちに相談してください。
あなたと同じように、学校を「嫌だなぁ」と感じていたスタッフたちが待っています^^

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