いじめの原因って?いじめが起こる理由と対処方法

いま、日本では「いじめ防止対策推進法」がつくられ、いじめ防止に対する意識が高まってきています。
しかしそんな中でも、まだまだいじめはなくならず、多くの子どもが苦しんでいるのもたしか。

そもそも、「いじめ」はどうして起こるのでしょうか。
今回はその原因と、対処方法についてお伝えします。

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目次

いじめが起こる5つの原因

いじめとは?いじめの定義や種類、判断基準を解説

いじめといえば、直接暴力を振るったり、悪口を言ったり、無視をしたり、物を隠したりと、さまざまな方法があり、人によってその内容や手口、つ......

いじめが起きる時の原因はさまざまですが、大まかに次の5つに分類できるでしょう。

1. 異なるものへの拒絶反応

いじめの原因の中で最も多いのがこれです。
「みんなと違うことを言った」「みんなができることができない」など、“みんな”と違う存在がいることへの拒絶心から、いじめに発展してしまいます。

他にも、たとえば発達障害や本人の性質、出生、身体的な特徴などを理由に、嫌がらせを始めるケースもあります。

2. ストレス・フラストレーションの解消

いじめっ子が強いストレスを抱えている場合、暴力行為などで発散しようとすることがあります。
身体の小さい子や運動の苦手な子が標的にされることが多く、一旦いじめが解決しても、根本の問題が解決されない限りは、同じことを繰り返してしまうでしょう。

3. いじめっ子の家庭環境

虐待を受けていたり、両親が暴力的だったりするのも、いじめが起こる原因になります。
いじめっ子への責任を追及するあまり、メンタル面のフォローが足りず、非行などに走るケースもあるようです。

4. 自己保身、いじめられないため

「自分がターゲットにされるのが怖いから」という理由で、いじめに加担する、あるいはいじめを見て見ぬふりする子もいます。

5. おもしろ半分のちょっとしたいたずら心

おもしろ半分に、いじめをおこなってしまう子もいます。
最初はちょっとしたいらずらだったのが、段々と悪化し、引っ込みがつかなくなってしまうのです。

どんな理由も「いじめていい理由」にはならない

「もともとはあいつが悪口を行ってきたんだ」
「だってつまんないんだもん、アイツ」
いじめをおこなった側は、あれこれ理由をつけて、自分を正当化しようとします。

しかし、どんな事情があったとしても、「いじめていい理由」にはなりません
いじめの責任はいじめられた子にはないのです。

いじめを見かけた時にしてほしい3つの行動。自分で立ち向かわなくても大丈夫だよ。

もし、クラスメイトがいじめられるのを見つけたら、どうしますか? 直接「いじめなんてダメ!」と立ち向かえたら、かっこいいかもしれま......

わたしがいじめられた時のこと

わたしが初めていじめを受けたのは、中学1年生の春でした。
まだ入学して1か月も経っていないうちから、わたしは悪口を言われるようになったのです。

いじめられたきっかけは、些細なことだった

当時わたしは学級委員に立候補して、先生の手伝いをしたり、授業中に遊ぶクラスメイトを注意したり、率先して掃除に取り組んだりしていました。
それを面白くないと感じたクラスメイトが、「先生に媚びてる」「真面目ぶって気持ち悪い」と言い始め、だんだんとクラス全体に広がっていったのです。

子どもの頃から万人に好かれるタイプではなかったから、悪口を言われたりやっかまれたりすることはあったのだけど、たくさんの人から一度に悪意を向けられることは初めてだったので、最初は怖いとか嫌だとかよりも、驚きのほうが強く感じていました。
でも時が経って、今の状況が日常として続くのだと自覚した瞬間、言いようのない恐怖がわたしの心を支配したのです。

「いじめられるのは、わたしがダメだからだ」

いじめを受け始めた頃は、「一対多なんて卑怯だ」「なんでそこまで言われなきゃいけないんだ」と反抗心を持っていたのですが、だんだんと心がすり減るに連れて、対抗する気力もなくなっていきました。

わたしが全部悪いんだ。
わたしがあの時ああしたのが良くなかったんだ。
いじめられるのは、わたしがダメだからだ。

自分が今傷ついているのかも分からなくなって、ただ耐えるだけの日々が続きました。
今振り返ると、「わたしにも良くない部分はあったのかもしれないけど、いじめに発展させた時点で相手に非があり、わたしが自責する必要はない」の一言なのですが、当時はそうでも考えないと耐えられなかったのですね。

環境が変わって、気が付いたこと

結局、ストレスをため込みすぎて身体が限界を迎えて不登校になったわたしは、転校することを選びました。

学校のいじめがつらいあなたへ。いじめ被害者から伝えたいこと。

ものを隠される。汚される。無視される。嫌なことを言われる。叩かれる。蹴られる。からかわれる。 いじめ被害から心に消えない傷ができ......

いじめられた時の対処法

もしいじめられたら、真っ先にすべきこと

もしもあなたがいじめを受けたら、「いじめかな?」と思ったら、真っ先にしてほしいことがあります。
それは、誰かに共有する(相談する)ことと、できるだけ早くその環境から距離を置くことです。

逆に、一人で抱え込んだり、いじめを隠して耐えたりすると、当時のわたしのように、どんどん苦しくなってしまいます。

相手がどんなことを言ってきたとしても、あなたにいじめられる責任はありません。あなたは悪くありません。
誰かを傷つけてしまったとか、何か責任を感じることがあったとしても、それは「いじめられていい理由」にはならないのです。

相談できる人がいない時は?

身近に相談できる人がいない場合にも、あなたの味方になろうとしてくれるところはたくさんあることを覚えていてください。
自分が住んでいる地域に「いじめ 相談」と加えて検索すれば、自治体などが運営している相談先が見つかるはずです。

下記ページでは、全国の人を対象としている相談団体をいくつか掲載しています。
ぜひ、参考にしてみてください^^

いじめ・不登校相談先一覧

いじめ・不登校で悩んだ時、家族や友達にはなかなか相談しにくいですよね。 しかし、一人でいると、「いじめられる自分に原因があるのではな......

まとめ

今回は「いじめが起きる原因」というテーマで書きました。
繰り返しになりますが、いかなる事情があろうとも、いじめをしていい/されていい理由にはなりません。

「これくらいでいじめなんて言えないよね……」「周りは笑ってるし、私が気にしすぎなのかな……」「親に相談してみたけど、気にかけてもらえなかった……」などなど、少しでもしんどい思いを抱えていたら、ぜひわたしたちにお話しを聞かせてください。

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