学校がつらい。そんな時の5つの対処法

学校がつらい。
学校に行きたくない。今日は休ませてほしい。クラスメイトの顔も、担任の先生の顔も、見たくない。でも、行かなくちゃいけない、頑張らなくちゃいけない。

そんな苦しみを抱えている人たちが、現代にはたくさんいます。
わたしも、その中のひとりでした。

中学生の頃、クラスメイトからいじめられたことをきっかけとして、学校に居場所を失ったのです。
結果的には不登校になったものの、「わたしはいじめられるような人間なんです」「学校に行く、なんていう当たり前のことができない弱い人間なんです」と言うみたいで、ずっと助けを求められずにいました。

きっとこの記事を読んでくださっている方の中にも、うまく周りに助けを求められず、どうしたらいいのか分からず、苦しんでいる方がたくさんいると思います。

学校は、そんなにしんどい思いをしてまで行かなければいけない場所なのでしょうか。
学校に合わない人は、普通じゃないのでしょうか。弱いのでしょうか。

不登校やいじめで悩んでいる最中は自己否定の気持ちでいっぱいいっぱいだったけれど、そんな経験をしたからこそ言えます。
学校に行かなくても、楽しいことはたくさんあります。すてきな出会いがたくさんあります。
むしろ今では、学校に行かなかったからこそうまれたつながりや、できた経験もあると思っているくらいです。

学校がつらいなら休んでいいし、学校に居場所がないなら逃げていいのです。

でも、中には進路のためになかなか休めない方や、家族に相談できず学校に行くしかないという方も多くいると思います。
そんな方でも、学校での過ごし方をちょっと工夫したり、考え方をちょっと変えたりしたら、学校にいるつらさは少しずつ和らぐかもしれません。

今回は、「学校がつらい時の対処法」を5つ考えてみました。
どれも今日から実践できるものばかりなので、気になるものがあればぜひ試してみてくださいね(*´`)

学校がつらい時の5つの対処法

1.学校は「勉強する場所」と割り切る

学校がつらいと感じる人の場合、人間関係に関しての悩みを持っていることが多いのではないでしょうか。

クラスメイトと話が合わない……。
担任の先生がなんだか苦手……。
部活がしんどくて行きたくない……。

クラスメイトや同じ部活の部員の場合、毎日顔を合わせることも多いですから、そんな人たちとの接し方や付き合い方に悩んでしまうと、学校自体しんどくなってしまいますよね。
そんな時は、一度学校を「勉強する場所」と割り切ってしまいましょう。

学校は、勉強にとても向いている環境です。
分からないことがあったら、すぐにその道のプロ(先生)に聞くことができるし、やりたいことが見つかったらその進路なども同時に考えることができます。
漫画やゲームといった誘惑に負けてしまう心配もありません。自分のロッカーや机を利用して、勉強に必要な資料やテキストを置いておくこともできます。
昼休みには教室が騒がしくて勉強に集中なんてできない、という場合であっても、図書室などを使えばしっかり集中できますね。

もし、学校の勉強についていけなくてしんどい、授業が集中できなくてつらいと悩んでいる方がいたら、逆に学校は「交流の場」だと割り切ってしまいましょう。

学校には、たくさんの人がいます。
いくら年齢や育った場所が同じでも、その考え方は様々。
クラスメイトたちと話し、先生たちから話を聴き、自分で考える。

勉強は大人になってからもやり直せますし、学校のような「集団で一緒に学ぶ」スタイルよりも個人で学んでいくスタイルのほうが合う人もいます。

学校には様々な役割がありますが、どの役割を学校に求めるかは、自分で選んでいいのです。
勉強も、人間関係も、ぜんぶ学校で。なんて考える必要はありません。

学校とどう付き合ったら楽になれるのか。
自分なりの「学校との付き合い方」を考えてみましょう(*´`)

2.学生相談室などを利用する

学校によっては、悩みを抱える生徒のために「学生相談室」などを設置しているところもあります。
スクールカウンセラーが定期訪問してくれて、それに合わせて予約して利用するところもあれば、常に担当のスタッフさんがいて空いていれば当日でも相談できるところもあります。

相談室がない場合でも、保健室の先生がメンタル面のサポートをしてくれたり、先生が放課後などの時間を使って相談に乗っていたりするケースもあります。
利用する・しないにかかわらず、実際にそういう場所はあるのか、あるならどうすれば利用できるのか、などといったことを調べておきましょう。

「学校は、わたしたちのために取り組んでくれているんだな」と知るだけでも、心の支えになるはずです。

3.遅刻・早退を利用する

学校にずっといるのがつらいなら、遅刻や早退をしながら通うのもいいでしょう。
学校の制度によっては、遅刻や早退はいわゆる「出席日数」に影響しない場合もあります。「何回遅刻したら欠席扱い」というようなところもあるようなので、まずは自分の学校がどういう制度なのかを調べてみましょう(*´`)

「行ってみてつらかったら早退したらいいや」「明日は朝つらかったらお昼くらいから行こう」などと考えられると、気持ちの部分は楽になるのではないでしょうか。
実際には、行ってみると意外と楽だったり、最後まで居られてしまったりするかもしれません。

何か行動するのがこわい、つらいという時は、その行動のハードルを下げてみるのが効果的です。
「学校に行く」という場合だと、遅刻や早退が、この「ハードルを下げる」ことに当たります。

遅刻しても、早退しても、学校に頑張って行った自分を、忘れずに褒めてあげてくださいね(*´`)

4.学校を休む

もちろん、学校がつらい時には学校を休む、というのもひとつの手段です。少し距離を取ってみると、案外気持ちが落ち着くかもしれません。

欠席というと、卒業までの出席日数などを気にする人もいるかもしれませんが、一日二日であれば大丈夫。
卒業までに必要な出席日数などは学校によって違いますから、もし不安だったら、生徒手帳などで確認するか、実際に先生などに訊いてみると安心ですね。

学校を欠席する時には「保護者が電話などで連絡する」のが一般的ですが、学校によっては、生徒が直接学校に連絡しても欠席の届け出を受理してくれるところもあるでしょう。
実際わたしも、それで高校を欠席したことがあります。
事前に学校の制度を調べておくと、いざという時に安心して行動できると思います(*´`)

とはいえ、「心が休む」ことと「身体が休む」ことは必ずしも一致するとはかぎりません。
学校を休んでも、家族にうまく相談ができなかったり、家族に嘘を吐いていることに罪悪感を覚えてしまったり、「学校に行かなきゃ」というプレッシャーを感じてしまったり……。
様々な要因が重なって、心はうまく休めないかもしれません。

そんな時は、一人で溜め込まずに、どこかで吐き出してみてください。
人に話してみるでも、紙に書き出してみるでも、なんでも大丈夫です。モヤモヤっとした感情や、今ある不安、悩み、それらを言葉にしてみると、自分の中でも少し整理ができるはずですよ。

5.学校以外の居場所を見つける

学校に居場所がない時、うまく周りに相談できればいいのですが、なかなかそうできない人も多いと思います。
冒頭にも書きましたが、わたしは長い間助けが求められずにいました。
助けが求められないあまり、家族に嘘を吐いて学校を休んでしまうことも。
当時、わたしは家族に嘘を吐いてしまったことや、家族に素直に相談できないことが後ろめたくて、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

でも、学校が居づらくて、家族になかなか打ち明けられなくても、わたしが耐えられたのは、ボランティア活動を通じて知り合った人たちがわたしを支えてくれたからです。

学校がつらい時に重要になってくるのは、「外とのつながり」だと思っています。
ボランティア活動、高校生ならアルバイト、塾、部活動やサークル、なんでもかまいません。
学校にいるのがつらいなら、学校の外に飛び出してみませんか?

学校が合う人も、学校が合わない人もいます。
学校が合わないからといって、「この先どこに行ってもわたしはダメなんだ」なんて考える必要はありません。

今はボランティア活動も中学生・高校生が一人だけででも参加できるものも多いですし、もし興味が湧いたら、ぜひ地域の「ボランティアセンター」「社会福祉協議会」などといったところに行ってみてください。
その地域の活動などを、ていねいに教えてもらえると思いますよ(*´`)

違うところでありのままの自分を見せられるようになったり、悩み事を相談できるようになったりすると、それがきっかけで学校も過ごしやすくなるかもしれません。
あなたにとって「居場所」になるんだったら、それは学校でも、家でも、アルバイト先でも、どこでもいいんですよ。

まとめ

今回は、「学校がつらい時の対処法」として、

  1. 学校は「勉強する場所」と割り切る
  2. 学生相談室などを利用する
  3. 遅刻・早退を利用する
  4. 学校を休む
  5. 学校以外の居場所を見つける

の5つをご紹介しました。

学校がつらい、居づらいと感じている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
もちろん一人一人合う・合わないがありますから、同じ方法でも、学校に行きやすくなる人がいれば、学校のつらさは変わらない人もいると思います。

ただ忘れないでほしいのは、そんなあなたを助けたい、力になりたいと思っている人は必ずいる、ということです。
もちろんわたしもその一人。
つらくてどうしようもなくなった時、助けを求めていい相手がいるということは、どうか心に留めておいていただけたら幸いです(*´`)

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