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もしかしたら”自分”を一番理解しているのは「他人」かもしれない。

あなたは、“自分”を一番理解しているのは誰だと思いますか?
私はこれまでずっと、自分自身だと思っていました。
自分のことを一番理解しているのは自分自身、あなたのことを一番理解しているのはあなた自身。
どれだけその人の人生の話を聴いても、価値観を知っても、相手を“知りきる”ことはできない。だからこそ相手の気持ちや考え方、環境を想像し、自分と共通する部分は分け合いながら、それ以外は共有しながら(悪い経験は繰り返さないように、いい経験はまためぐり合えるように)生きていく……それがいいと、それしかないと思っていました。
しかし最近、そんな私の考えにひとつの変化がありました。

もしかして、自分を一番理解しているのは自分ではないかもしれない。

今も昔も、自分のことを一番“知っている”のは自分だと思っています。
しかし、自分のことを“理解している”となると、少し変わってくるかもしれません。
私たちは毎日、たくさんの“少しの変化”をしながら生きています。
身長、体重、体温、体調、気持ち、考え、趣味嗜好……一日として、一瞬として全く同じときはないのです。
いくら平均体温が36.2℃だからといって昨日も今日も明日も、朝も昼も夜もずーっと36.2℃! なんてことはありませんよね。だいたいの人は朝方は体温が低めてで、お昼頃に一番高くなり、またじょじょに低下してゆきます。多分平均体温が36.2だったらだいたい35.8から36.5くらいをブラブラするんじゃないでしょうか? もちろん個人差があるでしょうけれど。
つまり何が言いたいかといえば、私たちは日々変化しているのです。私も、あなたも、そこの彼女も。
しかしそんな些細な変化、自分じゃそう気にしないですよね。
それは身体的以外の変化でも同じことなんです。具体的に言えば、「これができるようになった」あるいは「できるようになりつつある」とか、「新しいこんな知識を得た」とか。なんらかの“成長”のことです。
成長なんて変化の代表格ですが、私たちは日頃、「自分、成長してんなぁ……!」なんて感じることはそう多くはありません。本当は数々の変化(成長)をしているのに全くもって気がつかない。昨日の私も今日の私も、そして明日の私も同じ“私”でしかないのです。
毎日、毎時間、毎瞬間付き合い続けている自分だからこそ、自分の変化にだんだんと鈍くなっていくのです。
しかし、他人はどうでしょう。
毎日会う人はそれなりにいるかもしれないけれど、毎瞬間、四六時中いっときも離れず傍にいる、なんてことはほとんどありませんよね。すごく貴重で稀だと思います。
そんな他人だからこそ、“離れている瞬間があるからこそ”気がつく変化というものがあります。
実は先日、こんなことがありました。
リビングでとあるクイズ番組を母と二人で観ていたときのこと。その番組の中に「簡単な日本語を英語に訳すのをリレー形式で行う」というコーナーがありました。
出てくる言葉は、雨(rain)とか自由(freedom)とか至極単純なものばかり。
そのとき、「うるさい」という問題が出たときに、私は「ノイズ(noise)?あ、でも雑音か……」とあーだこーだ喋っていました。結局正解はノイジー(noisy)だったんですが、その時に母親が「惜しかったねー」と言ってきたのです。
そして続く母親の言葉に、私は違和感を覚えました。
「鷹れん、英語上手くなったね」
私は昔から英語が苦手で、どれくらい苦手かといえば教科書1ページの長文を見ただけで頭が痛くなってくるぐらい。もはやアレルギーなんじゃないかってくらいの拒否っぷりでした。(当時の先生、ゴメンナサイ……)
確かにその頃から比べると成長したことは疑いようのない事実ですが、私は毎日私を見ています。
あの頃からいままでの間に、洋楽を聴くようにしたり、洋画も字幕大丈夫にしたり(以前は吹き替えでないとダメでした;)、教科書にちょっとした長文があっても(電子辞書を右手装備にセットして)果敢に戦いを挑むようにしたり、インターネット上に公開されている英語版の絵本やネイティブの幼稚園・小学生向けくらいのニュースを読むようにしたりして、私なりの方法で英語に歩み寄ろうと試みてきました。
もちろん初日から「洋楽大好き!」とはならなかったけれど、昔よりは苦手意識は薄まりました。だいぶ長い時間をかけて。
つまり私の中での「毎日の英語の上達具合」は微々たるもので、私には気づくことすらできなかったのです。
しかし母親は、その上達を数週間分まとめてみたものだから、自然と「英語上手くなったね」の一言が出てきたんです。
“理解する”って、そういうことじゃないでしょうか。
“知ってる”とはまた別に、うーん……“気づく”とでも言うのでしょうか。
その点では、私自身のことだとしても、私よりも他人の方が、お上手かもしれません(*´`)
鷹れん

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