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二つの選択に悩んだ時の選び方

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Aにしようか、Bにしようか。
おにぎりにしようか、サンドイッチにしようか。
起きようか、二度寝しようか。
友人からの誘いを受けようか、断ろうか。
私たちは日々、多種多様な選択をしながら生きています。
ひとつ選ぶということは、他の可能性を捨てるということ。だからこそ、失敗してしまわないか、後悔しないかと、悩んでしまうのです。
決断できないまま時間だけが過ぎ、気づけば期限ギリギリに。やけになって「もういいや!」と選択したはいいものの、結局後悔。あのとき、ああしてれば・・・
そんな経験、ありませんか?
今日は、そんな「選択に悩んだとき」の鷹れんなりの解決方法をご紹介します。

どちらが正解か、という考え方をやめる

解決方法の前に、選択したときに後悔しがちな考え方を知っておきましょう。
それは「どちらが正解か」というもの。
例えば、彼と付き合おうかどうしようか悩んだとき。
例えば、進学先の学校をどうしようか悩んだとき。
どちらの選択が正解かな。どちらの選択なら後悔しないかな。
・・・こんな考え方をしていると、私の経験上だいたい失敗します。
「正解を選ぶ」のではなく、「正解にしたいと思える選択をする」のが大切なんです。
きっと、どちらにせよ多少なりとも後悔はあるでしょう。そしてきっと、どちらにも「いいところ」があるんだと思います。
どちらを大きく感じるのかは、選択した先であなたがどう努力するか次第なんです。
私は高校を選ぶとき、自分の気持ちだけで決めました。
私がかつて通っていた学校は、インターネット上では「不良ばっかりのダメ校。あそこに通うやつの気がしれない」なんてふうに書かれることも多いです。
けれど実際通ってみると、そのほとんどがウソであることに気が付きました。
たしかに、一昔前や先輩たちにはやんちゃな人も多く、学校にバイクで来ちゃったり(校則違反)、学校の近くでタバコを吸っちゃったり(校則違反ってか法律違反)、深夜帯に警察のお世話になったりいろいろやっていたようです。
その頃だったら、インターネット上の数々の声も、ある種の「真実」なのかもしれません。
父親からも「あそこの高校で大丈夫か?」としつこいほど聞かれました。
でも、少なくとも私が出会ったクラスメイトたちは、勉強できなくて、遠慮がなくて、騒がしくて、やんちゃでバカな人たちだったけれど、体育祭や文化祭には笑っちゃうくらい一生懸命で、自己表現がちゃんとできて、人付き合いも上手くて、たまにルールは破るけれどきちんと反省できる、そんな人たちばかりでした。
なにより彼ら、彼女らは、自分を愛していました。
「自分を愛する」日本の中のどれだけの学生が、これをできているのでしょう?
言うのは簡単だけれど、これを実現するのは相当難しいこと。どれだけ知識を詰め込んでも、どんな偉業を成し遂げても、心を育てられなければこれは達成できません。
そんな難題を、みんな平気でやってのけるんです。
あそこで過ごした3年間は、かけがえのないものになりました。
いじめてきたり、バカな奴も多かったけど、楽しい思い出のほうが多いです。
受験のために塾に行ったときにも「なんであそこを選んだの?」と言われました。「どうしてあんなバカな高校行ったの?」という意味で。
しかし私は、あの学校に通えたことを誇りに思っています。
あの3年間を誇りに思えているのは「どちらが正解か」ではなく、「正解にしたいと思える選択」をしたからだと思います。
これを読んでくれているあなたが、少しでも悔いのない選択をできるように。
迷った時の4つの質問を、ご紹介します。

迷った時の選び方:4つの質問をする

私は選択することで悩んだとき、自分に4つの質問をしています。
この4つですべてが解決できるわけではないけれど、少なくとも「選ぶ手がかり」にはなってくれるのではないかな(*´`)

勇気がいるのはどちらですか?

「本当はこっちを選びたいのに、リスクを恐れて躊躇している」
そんなときに効果があるのがこの質問です。
たとえば、好きな人に告白するかどうか悩んだとき。
「告白してフラれたらどうしよう・・・」考えたくなくても、どうしても考えてしまうものですよね。
告白しなければ、今の友達としての地位を守れる。笑顔を見ることも、一緒に遊ぶことができる。
後悔したくないから、失敗したくないから「告白しない」という選択をとるかもしれません。
でも、告白しないまま、相手がだれか違う人と付き合ったら?
それこそ後悔するのではないですか?
「告白しておけばよかった」
その大きな後悔は、ずっと残り続けるでしょう。
有名な言葉ですが『してしまったことを悔やむより、したかったのにしなかったことのほうが、悔やみが大きい』というユダヤの格言があります。
行動を起こして、失敗するかもしれません。
もしかしたらフラれてしまうかもしれないし、疎遠になってしまうかもしれない。付き合えても、長続きしないかもしれないし、以前よりもずっと大きな不安に悩むことになるかもしれない。
それでも、行動したあなたは、以前のあなたより何倍もステキです。
人は、行動することで成長する生き物。
大きな勇気をエネルギーに行動した先には、成長して何百倍もステキになったあなたが待っているはず。
勇気が必要なのは、どちらですか?

条件を理由に考えていませんか?

アルバイトと正社員、公立と私立、時給、評価・・・
条件に引っ張られて、それ本来の魅力同士で選べないのは、後悔の大きな原因のひとつです。
たとえば、一度に2つのアルバイトを受けたとします。
1つは、コンビニ。時給1000円で、なかなかいい。やりたい理由は、特にない。
もう1つは、保育園のバイト。時給900円だけど、将来保育士になりたい私にとっては、いい経験になりそう。
さぁ、どちらを選びますか?
人はやがて「守るべきもの」が生まれます。
大人になれば、家庭を持つかもしれないし、男性なら特に、妻子の生活を守らなければいけないかもしれません。やがては両親の面倒だって必要になるかもしれない・・・。
でも私たち10代には、「守るべきもの」はたった1つしかありません。
自分自身です。
中には、親から一刻も早く自立したい人や、幼い兄弟のために頑張らなければいけない人もいるでしょう。
そういう場合は、「条件」というのがある程度大切になってしまうのはしかたのないことです。
けれど、実際自分一人が生きていくだけなら、「条件」というのはあんまり大切ではないかもしれませんよ。
人間一人だったら、案外どうとでもなるもの。
条件は一切抜きにして、どちらをやりたのか、魅力そのものだけを見てあげてください。
やらなきゃいけないものをやるより、やりたいことをやる方が、何倍も多く自分の力になります。
条件を理由に考えていませんか?

世間体を気にしていませんか?

世間体、体裁・・・そんなものを気にして、せっかくの挑戦をなしにするなんてもったいない!
私はそう考えるのですが、どうでしょう?
私には、一人の友人がいました。
彼女は、「声優」という夢を持っていました。
進路希望調査がされたときも、声優に関する専門学校を書いていて、三者面談がひらかれる度に、自分なりに調べてまとめた資料を持ってきていました。
進学先の候補や、かかる費用、仕事の内容などなど・・・あらゆるものを網羅したそのファイルは、見たときとても衝撃的でした。
それだけ本気な彼女が面談をしているとき、たまたま教室の前を通りがかったことがあります。
「子供が声優目指してるなんて、親戚にも言えやしない!」
彼女のお母さんの声でした。
なだめる先生の声は、そのときの私には聞こえていませんでした。
彼女のお母さんは、なにもわかっていない。
彼女の本気さを、真剣さを、想いを、なにひとつとして見てはいない・・・。
結局彼女は、お母さんの反対に押し切られ、県内の大学に進学しました。
あの時私にできたことなんてないんだろうけれど、それでも、忘れられない記憶の1つです。
皆さんには、あのときの彼女のように、あのときの彼女のお母さんのようになってほしくないんです。
「子供が声優目指してるなんて、親戚にも言えやしない!」
親なりに心配しての言葉だったのかもしれません。けれど、結局その言葉が原因となって、彼女の夢はなくなってしまいました。
挑戦するチャンスを、なくしてしまったのです。
失敗するかもしれない。
後悔するかもしれない。
でも、「親戚への顔向けが」「世間体が」とまわりを気にして選択の幅を狭めてしまうのは、もったいないことだと思うのです。
世間体を気にしていませんか?

本気になれるのはどちらですか?

最後の質問です。
上で“「どちらが正解か」ではなく、「正解にしたいと思える選択」を”と書きました。
正解にしたいと思える選択、というのはどういうことかと言うと、「本気になれるか」ということです。
私があのときの学校を選んだのは、この質問がきっかけでした。
オープンキャンパスで体験授業を受けたとき、自分の学のなさにびっくりしました。そして、そんな学のない自分でも授業を楽しんでいるという事実にまたびっくりしました。
ここで、本気で勉強したい。ここの人たちと勉強したい。ここの先生から学びたい。
直感がそう言っていました。
当時、もう1校候補がありました。
そっちの方が、世間の評価も偏差値も高くて、条件的にはいい。進学時にもこっちの方が有利だろう
でも。
私が本気になれるのは、こっちだから。
そうして、あの学校を選びました。
結果は書いた通りです。素晴らしい3年間をおくることができました。
本気になれるのは、どちらですか?

最後に

今回も盛りだくさんとなりましたが、いかがでしたか?
まとめると、
「どちらが正解か」という考え方をやめてから、

  • 勇気がいるのはどちらですか?
  • 条件を理由に考えていませんか?
  • 世間体を気にしていませんか?
  • 本気になれるのはどちらですか?

の4つの質問をする、ということですね。
今回は2択で考えましたが、この考え方はもっと複数の場合や「挑戦するかどうか」なんてときにも使えると思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
鷹れん

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