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親に感謝できない。子供の苦しみ

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先日、ある方と話していました。
その人は私より少し年上の方なのだけど、境遇や経験してきたことがとても似ていて、
「親は感謝するものだ」
「親は敬うものだ」
というようなことを言われ続けて育ってきた私たちは、当たり前のように
「親に感謝できない自分が悪いんだ」
「親を憎んでいる・嫌っている自分は間違っているんだ」
と考えていました。

親に感謝できない子供

感謝できないと言っても、

  • 食事を用意してくれること
  • 大学まで通わせてもらえてること
  • 18歳になるまで育ててくれて、今もなお養ってくれていること

そのすべてには感謝しています。
けれど、

  • 受け入れてくれなかったこと
  • 親の望む「生き方」を押し付けてきた(と私が感じるような)接し方をしてきたこと
  • 心無い言葉をいくつもいくつも突き立ててきたこと
  • 私の心に無数の傷をつけたこと

それらには、感謝できていません。
私がまだ親に愛を求めていた頃、親はたくさんの愛情を注いでくれました。
その99パーセントは、方向や方法を間違えていました。
親なりの愛情は、子供にとっては試練でしかなくて、寂しくて悲しくてたまりませんでした。
私にとって親は安心できる存在ではなくて、家庭は「帰ってこれる場所」「逃げられる場所」ではなくて、ずっと「親から捨てられるかもしれない恐怖心」と戦って生きてきました。

親は感謝するものだ。そのすりこみが、私を苦しめる。

宿題で「親へのありがとうのお手紙を書きましょう」というのが出たことがあります。小学生だった私は、とても素直に書いていました。
大学生になった今、同じテーマで手紙を書こうとしたとき、あのときほどステキな言葉たちを並べることができるのか、不安でしかたがありません。
親を愛せない私。親に感謝できない私。親を嫌っている私。
苦しくてたまりませんでした。
私が生まれてきた理由がわかりませんでした。
誰かに相談するたびに、
「親は感謝するものだ」「親に感謝できない子供のほうが悪い」
といわれてきました。
自分は「人に感謝することのできない人間」なんじゃないかと感じるようになり、そんな欠陥品みたいな私を子供としてもってしまった両親に申し訳なくなりました。
「親は感謝するものだ」
長年すりこまれてきたその「常識」は、ずっと私を苦しめました。
親を感謝できない私は間違っている。
親を愛せない私は生きるべきではない。
そんなふうに考えるようになりました。

親と私。いま思うこと

私が一番つらいとき、一番誰かの力を欲していたとき、一番誰かの背中を借りたかったとき、親はいませんでした。
「親に頼りたい」「親に相談したい」「親の前で泣きたい」「親に受け入れてほしい」そんな想いはいつのまにか消えていて、今では、私たちなりに「家族として」接しています。
実は今、悩んでいることがあります。
その悩みはまた別の日にブログにしようと思っていますが・・・その悩みの根本は「親から愛されてこなかった過去」と「親を愛せなかった過去」だと思っています。
子供にとって親は、自分が生まれてきた理由のひとつであり、一番最初に出会う人であり、一番最初に守ってもらえる人だと思います。
親に感謝できなかった私は、
自分が生まれてきた理由がひとつ消えてしまった気がして、
一番最初に出会った人と愛情を育めない自分の存在価値がわからなくて、
一番最初に守ってもらえるはずだった人から守ってもらえなかったからか、自分を守る方法がわかりませんでした。
人から悪意を向けられたとき、どう自分を守ればいいのかわかりませんでした。
自分ひとりではどうしようもないときに、どうやって人を頼ればいいのかわかりませんでした。
誰かが
「親と一緒に遊びにいったんだ」
「親からメールがしつこくきてさー。参っちゃうよなー」
「誕生日に親からプレゼントもらったよ」
みたいなことを話すたびに、どうしたらいいかわかりませんでした。
プレゼントももらった。遊びにも行った。メールもきた。
けれど・・・みんながされた行動の根底にある「親からの愛情」は、私がされた行動の根底には、あるのかな?
自信が持てませんでした。
親に抱きしめてもらった記憶も、親と手を繋いだ記憶も、親が私に関することで泣いた記憶も、親に「大好き」「愛してるよ」と言われた記憶もない私が、どうしたら「親から愛してもらっているという子供なりの自信」を持てるのでしょう??
その答えは、今でも出ません。
今でも私は(自分の好きなところは増えたけれど)自分が嫌いだし、自信もありません。
ブログを書くのも含めて、なにかに挑戦するたびに不安でいっぱいです。
しかし、不安を受け止めてくれる人に出会えました。
「鷹れんちゃんのブログ楽しみにしてるんだ」といってくれる人に出会えました。
昨日なんて、「鷹れんちゃんはブログだけで生きていけるよ」とさえ言われてもらっちゃいました。
「愛されている安心」を感じさせてくれたのは残念ながら親ではなかったけれど、親ではない人からその愛情を受け取ることができて、本当によかったと思っています。
おかげさまで、今では、少しずつではありますが「親なりの愛情」を感じ取れるようになってきたかなと思います。
まとまっていないような気もするけれど、今日はこのへんで。
お読みいただき、有難うございました(*´`)
鷹れん

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