学校ではよく「苦手科目を克服しよう」と言われます。
私はどちらかというと「得意科目を伸ばしきろう」タイプなので学校でそういわれるたびにうんざりしていました(汗)
しかしまわりの大人は
「鷹れんはこれが苦手なんだね」
「ここを克服したらよくなるのに」
「(テストのとき一つだけ点数が低いと)おしかったね~、ここができれば平均よくなるのに」
などなどの言葉を言うばかり。
「できない自分」がずっとコンプレックスでした。
算数が苦手になった過去
今ではいろんなところで「素数のすばらしさが・・・!」「虚数のヤマトナデシコっぷりが・・・!」「数式のキレイさが・・・!」と熱く語る私ですが、中学生の頃は数学なんて大嫌いで大の苦手でした。
それが、ある先生と出会ったおかげでこーんな数学好きの変わった大学生に成長することとなったのです。
小学生のとき、算数のテストで、「えんぴつは1本80円、消しゴムは1個60円。合わせて9個購入し、620円でした。消しゴムはいくつ買ったでしょう?」みたいな問題が出ました。
公式のようなものがあるのですが、それを忘れてしまった私は地道に計算して答えを出しました。
えんぴつが1本だと・・・・、2本だと・・・、3本だと・・・。
あ! えんぴつ4本で消しゴム5個だとうまくいく!!!
何分もかけて答えを書いた私は、自信満々に「5個」と記入しました。解答用紙は筆算などの頑張ったあとがいくつもあって、それがまた、達成感を感じさせてくれました。
数日後、丸付けされたものが返ってきました。
私が頑張って解いたその問題は、「バツ」がつけられていました。模範解答を見ると、同じ「5個」の文字。解答用紙には、先生の文字で「公式を使って解きましょう」と書かれていました。
公式を使ったらマルで、使わなかったらバツ。それに納得が行かず、私は算数を嫌いになってしまったのです。
苦手なはずの「数学」が楽しいと感じた。
算数が苦手だった私は、中学生になってからも順調に数学が苦手になりました。
特に分数や少数が苦手で、小学生の頃につまづいたから取り返しもつかず、授業は呪文を聞き流すお昼寝タイムでしかありませんでした。
しかし、中学二年生のときにある先生と出会ったのです。
その先生は、エネルギーフルパワー!!! みたいな授業を毎回おこなっていて、最初はやっぱり分からなかったけれど、先生の勢いに巻き込まれるような感覚で、やがて数学の授業を楽しみに感じだしました。
私が「ここが分からない」とききに行くと、その場しのぎの公式などではなく、きちんと分かるところまで戻って教えてくれました。
「こんなところも分からないの」なんてバカにされることもなく、安心して分からないと伝えることができていました。
そんな先生は、授業中よく生徒に問題を答えさせていました。
授業で教わる前のものなども「どうなると思う?」と問いかけることがよくあって、みんなたくさん間違えました。最初は間違えることを恥ずかしがってなかなか答えられなかった私ですが、「間違えた」ことをバカにする人は先生やクラスメイトの中には一人も居なくて、安心して間違えることができるようになりました。
「授業は間違えるのが当たり前。間違いを恥じるな。間違ったのは、挑戦したからなんだ」
その先生がよく言っていた言葉です。
授業中に間違えた問題は、悔しさも手伝って鮮明に記憶に残りました。そのおかげかテストは満点続出! みんな、間違えることで一歩ずつ成長できていたんです。私も、小テストなどでだんだんとできる問題が増えているのを感じて、いつしか数学にたいする苦手意識はなくなっていました。
そして、今。
苦手意識を克服した私は、その後もさまざまな出会いに恵まれ、今では大学で数学専攻をとるようになりました。
ずっと苦手だった「表現すること」も今では大好きになりました。(そのことについてはまたいつかのブログで)
苦手を無理に克服する必要はないと思っているし、今でも、「苦手を克服するのもいいけど、得意を伸ばすのも大切だよね」と考えています。
しかし、私は苦手なことが好きになったから将来の夢をもてました。
「苦手が減る」ということは「得意が増える」ということで、「嫌いが減る」ということは「好きが増える」ということなんじゃないのかなぁ。なんて思うのです。
せっかくだったら得意なことや好きなものがたくさんあった方が楽しいですよね。
だから私はこれからも、いろんなことに挑戦して、自分の「得意」「好き」を見つけていきたいです(*´`)
皆さんも「好き」「得意」なことがあったら、是非教えてくださいね♪
最後までお読みいただき、有難うございました٩( ‘ω’ )و
鷹れん
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