我が家の庭先でも彼岸花が咲いて、もうすっかり秋めいてきました。雪灯です。
〇〇の秋とかよく言いますが、皆さんはどんな秋をお過ごしでしょうか?? 私はもっぱら読書の秋と言いたいところですが、筋金入りの読書好きなのを熟知している友人たちに「いやお前は年がら年中読書だろ」と総ツッコミくらいました。解せぬ。
とはいえ高校時代と比べて本を読むことが格段に減ったので、今年は大学の図書館主催の読書イベントの参加を目標にしながら読書に励むのもいいなあと思っています。久しぶりに好きな本を読み返すのもなかなか楽しいものです。皆さんにとっての秋も素敵なものになるといいなと思います。
さて、今回のお話は皆さんに向けてというだけでなく、私自身にも言いきかせる形で思っていることを書き綴っていこうと思います。少しでも皆さんの気持ちが軽くなるのであればいいなあと思います。
当たり前のことがトラウマだということ。
皆さんが当たり前にできるけれど自分はできないことが、私にはいくつかあります。見た目にはわからない障害やトラウマがいくつもあって、それを抱えてからの期間が短期間であれ長期間であれ、それにずっと苦しめられてきました。そのいくつかあるトラウマのひとつが、「食べること」です。特に、誰かと一緒に食事をすることや外食が私はとても苦手です。
小学生の時に給食でトラウマを持ってから、不意に異常な程に食べることが怖くなることが頻繁に起こるようになりました。周りには当たり前のようにできる「出されたものを食べ切る」という行為が、私にはできないのです。
私のこれは『会食恐怖症』というものにかなり酷似しているものですが、私の周りに「食べることが怖くて、なおかつとても苦手だからできない」ことを理解してくれた人はごく限られた人しかいません。友達とお世話になっている心理士の先生くらいかな。家族は大まかなことは知っていると思うけれど、「少食で食べることが苦手」程度に思っているはずです。
周囲が当たり前にできることが自分にはどうしてもできない、ということがきちんと理解されていないことって、とても恐ろしいことです。
中学生の時、給食の最後のひとくちがどうにも食べられない私に担任の先生が言った「あなただけを特別扱いし続ける訳にもいかないし、そのひとくちくらい食べられるだろう」という言葉を、私は忘れることができません。事情があって食べることが怖くてできなくなってしまうということを伝えていたのに。あの時感じた恐怖と絶望は今も私の心の中にあって、ずっと根を下ろしているのです。自分たちは当たり前にできるし簡単なことだからと、理解されないことが私のことを追い込みました。「それができることは当たり前」で、「それができないことはおかしい」と頭に刷り込むことになったからです。
当たり前のことができないということ。
それは時として、無意識の否定に繋がると私は思っています。当たり前に周りができているから自分はおかしいのだと、そんなことをずっと感じ続けながら生きていくのはとても辛いです。どうしてもできないことを、みんなができているからと「できるようになる」ことを強要される中で、周りからできないことを責められると同時に自分自身を否定しながら生きていくことになるからです。
周りからも自分自身からも否定され続けるということは、とても残酷でとても辛いことです。
人には、当たり前に「できないこと」が存在します。どれだけ完璧であろうとしても、限界があります。それでいいのです。全部完璧にできてしまうロボットのような生き方もいいのかもしれないけど、それではとてもつまらないし息苦しいだろうから。
私はただ、そのみんなに当たり前に存在する「できないこと」が「みんなにとって当たり前のこと」だったんです。ただそれだけなんです。
「できない」ことは悪いことじゃないよ。
私が周りと同じように「当たり前」に食べることができないのと同じように、これを読んでいる皆さんの中にも周りと同じようにできないことがあって悩んでいる人も沢山いるんじゃないかなと思います。
例えば、「みんなと同じように学校に行けない」だとか、「みんなと同じようにできなければいけないのにできない」だとか、そうやって悩んでcandleに来てくれる子も沢山いるんじゃないかな。
だけど、できなくたっていいんだよ。
周りが当たり前にできていることができないからって焦る必要も、自分自身を否定する必要もないんです。だって今あなたが頑張っていて、それでもできないのならそれは仕方がないってことだし、何より「できないことがあって当たり前」だからです。できないことがほかとちょっと違ってるだけで、それは当たり前のことなんだってこと、知ってるとちょっと安心できるんじゃないかな。
できないことに苦しまなくてもいいし、無理に笑って誤魔化そうとしなくても、できないことで焦らなくたっていい。今のままであなたはもう十分頑張ってるから、そのままのあなたでいいんだよ。
どうしてこんなテーマになったかというと、私もちょっと気持ちを落ち着かせたかったからです。
私は今度の月曜日から3週間、実習に行きます。トラウマの元になった給食もあるし、何よりも慣れない環境にあるっていうことがものすごく怖くて。実はここ数日間、もう既に食欲がかなり落ちてるくらい不安でいっぱいなんです。
いつものように思ったように食事がとれなくなっているけれど、それでも大丈夫だってちゃんと自分に伝えたいと思ってこのブログを書きました。
それと同時に、同じように「当たり前にできなければ」っていう気持ちに追い詰められて苦しんでいる子も沢山いるんじゃないかなと思ってこのブログを書いています。私も皆さんと一緒に頑張ろうって思うし、同じように苦しんでいるのはあなたひとりだけじゃないよって伝えたいなって思っています。
できなくたっていいんだよ。生きることを頑張れているんだから、それでいい。だから頑張って生きてるあなたに沢山ご褒美あげてね。
さて、相変わらず深夜の更新になってしまいましたがいかがでしょうか?? 深夜ではありますが、実習前にちゃんと更新できてよかったです。
上にも書いた通り、3週間実習に行くのでその間はこのブログの更新もお休みです。多分私もメンタルヘトヘトだと思うし、その間は実習に集中させてもらおうかなと思います。
ブログは更新お休みですが、LINE相談はいつも通り受け付けています。私は3週間の間は新しく担当することはできなくなっちゃいますが、ほかの相談員さんが待っててくれるからね。相談員さんもみんなとてもいい人なので、安心して相談してもらえたらいいなって思います(´˘`*)
それでは、また3週間後、10月のブログ更新でお会いしましょう!
またね!!
雪灯
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