二度目のブログです。ずいぶんと間を空けてしまいましたが、今回は私の昔の出来事を書きたいと思います。まずは、私を知っていただこうかと考えました。けれどあまり長くなるのも気が引けるので、今日は二つの隠し事について書きます。
私の家は、私が生まれたときから仲が良いとは言えませんでした。物心ついたときには喧嘩ばかりで、幸せな家族というのは、どこか他人事のような、そんな風に育ってきました。私には兄が居て、その兄はよく遊んでくれたり、一緒にお風呂に入ったり、とにかく優しかったんです。けれど、十歳近く歳が離れていたこともあり、私が五歳くらいの時点で、兄は中学生。どこか無口で、独り言も聞いたことのないような兄も、やんちゃな時期に入りました。その頃から家に帰ってこなくなったり、怪我をして帰ってきたり。その時の記憶は今も覚えています。そして同時に、我が家はどんどん険悪になっていって、幼いながらに私も顔色を伺いながら毎日を過ごすことが当たり前になっていきました。
私は、最後の一年だけ、保育園に通ったのですが、当時は社交的で友人も多く居たように思います。けれど先生に嫌われていて、それを察してか、私は保育園が好きではありませんでした。母も、無理に行けと言うようなタイプではないので、休むことも多く、友達は居ても少し距離のある関係でした。小学校に上がるか上がらないか、歳までは覚えていないのですが、確かその頃です。今でも鮮明に思い出せることがあります。両親の性行為を見たことです。その行為の意味を深く知ったのは、もっと後ですが、当時はとても怖かったんでしょう。未だに、ふとした瞬間、その光景が目に浮かびます。まだ幼かったことや、部屋がなかった(というか、うちは部屋の無駄遣いをしていて)ため、毎晩両親の寝室で寝ていた私は、そのときにトイレに行きたくて目を覚ましました。それが何という意味を持つのか、もちろん私は知りません。けれど、咄嗟に演技をしなくちゃならないと思ったんです。私は何も見ていない。寝惚けているふりをしなくちゃ。そう本能的に感じました。その時、私は隠し事を一つ、持つことになったんです。未だにこれは身近な人にも言っていません。
二つ目の隠し事は、それに連鎖するように持つことになりました。あんなことをしていても、そこに愛はないのか、二人はやっぱり喧嘩ばかりで、今までと何ら変わらない生活を続けていました。父は夜中に仕事へ行き、私が小学校から帰ってくる頃には家に居ました。母も居ましたが、両親は傍に居ても、会話なんて滅多にしません。私は学校に馴染めませんでした。内気になって、他人と距離を取りたくて堪らなかったんです。それに、皆が遊ぶ約束をする土日は、私は遊べない。
私はいつからだったかわかりませんが、平日は実家で、金曜の夕方から日曜の夕方まで隣町の祖母の家に泊まる生活をしていました。祖母の家には祖母、祖父、母の姉である伯母が住んでいます。当時はそこに行くと、ようやく解放されたと、そう思っていました。帰りたくないと、実家の前で駄々こねたこともあります。静けさが漂う家は、息苦しかったんでしょう。
前置きが少し長くなってしまいましたが、私が二つ目に持った隠し事は本音です。祖母は母と父が仲が悪いことを知っていますが、私や兄の前では笑顔だと信じていました。子供の前では、なんて思っていたんです。もちろん、そう思うことは当たり前かもしれません。けれど、違う事実の中に私はいる。なぜ、本当のことを言えなかったかというと、私は両親が好きだったからです。母が帰ってこない日も、母に冷たい言葉をかけられた時も、父が私に興味を持っていると感じたことがなくとも、私は両親が好きでした。祖母に本当のことを言えば、母は怒られる。それを知っていたから、私は言おうか言うまいか迷った末に、言うことを諦めました。それから、どんどん悪化していく家庭環境と同じく、私は言えないことが増えていきました。小学校一年生の記憶は、ほとんどが両親の喧嘩で、それを子守唄に毎晩眠ったことくらいです。
その頃に、空気を読むということや、顔色を窺うということ、相手の望む受け答えを計算するということが私の中で必要になっていったのかもしれません。今でもこれは癖で直らず、なにかと自己嫌悪になる原因だったりします。端折りに端折りを重ねて書いたので、所々、変に思うかもしれませんが、これが二年生のすこし前までに手にした小さな二つの隠し事です。二年生からのお話は、また次回にしようと思います。今回、こうして書くことを選んだのは最初に言ったとおり、私を知ってほしいからですが、もしかしたら、自分の今日までの記憶を呼び起こして、後ろを見ずに進もうとしてしまっている自分を叱ったり、もしくは褒めたりしたかったのかなとも思います。
だからなんだ、と思うようなブログで申し訳ありませんが、次回やその次のブログを読んで、誰か励ますことができますように。
今日はこれで失礼します。GWも終わりですね。明日も充実した一日を過ごしましょう。
奏
- 不登校生のための『無料LINE相談』24時間受付中!
-
candleでは、不登校の小中高生からの悩み相談を「LINE」で24時間いつでも受付しています。相談はすべて無料!不登校を経験したスタッフや、カウンセラーの資格を持つスタッフたちがあなたの相談にのらせていただきます(*´`)
無料LINE相談はこちら