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我慢と努力を履き違えなければ、私たちはいつだって「スペシャル」になれる

「我慢」「努力」
この二つを、どう捉えていますか?
全く同じ? ちょっとちがう? 全然ちがう? さまざまな捉え方があるとは思いますが、私はこの二つを「全くの別物」として考えています。
我慢は「嫌なことを耐え忍ぶ」こと。
努力は「好きなことのために頑張る」こと。
我慢をどれだけしても、木造の家に閉じこもって嵐が過ぎ去るのを待っていたって、一回目は大丈夫だったとしてもいつか木の家は壊れて飛んでいってしまいます。
そうならないためには、レンガやコンクリートといったもっと頑丈な素材で建て替えたり補修したり、なんらかの工夫を考えねばなりません。
人の心も同じこと。我慢という厚い壁で心のまわりを覆っても、何度も何度も耐え忍んでいるとやがてその壁は脆くなり吹き飛んで、けれど中の心はなにも変わらず、ただただかりそめの壁のカケラが散らばるばかり。
努力は、正しい方向に、正しい量、正しい方法ですれば、報われるとはいかなくとも必ず能力は伸びます。
努力はすれば必ず叶うというものではありません。世の中には結果の出なかった努力が、報われなかった努力が、きっと星の数よりもずっと多いだけ、あります。それは悲しいことですが紛れもない事実です。
しかし、伸びます。本当です。
人は成功から学びます。失敗からも学びます。全ての経験から、人はなにかしらを学んでいます。
学ぶということは、伸びるということです。
成功からは、成功の秘訣を学びます。失敗からは、同じ失敗を繰り返さない方法を学びます。経験から、予測する力、想像する力を学びます。
血を見たことがない人は、夢の中で怪我をしても赤い血は流れないんだそうです。つまり人は、自分が見たことのないもの・聴いたことのないもの・経験したものに対する「知識」はとても少ないのです。
おばあちゃんの知恵袋というように、経験をすることで、その中から法則を見つけ出したり(風邪のときにはこれがいいとか)知恵をつけてゆきます。
さて、何が言いたいかと言えば。
「経験すること」は人生において、とても重要だということです。
好きなもののために考え、工夫し、行動に移すことを繰り返すということは、「経験を重ねる」ということなのです。
人は嫌なことを我慢しているうちは、口からは愚痴しか出ません。やれアレが嫌だ、やれあの人が嫌いだ、やれあれが気にくわない、やれ自分はここに納まる人間じゃない……。
ううむ、しんどい。こりゃぁしんどい。まわりも、本人も、みんながしんどい。
嫌ならさっさと辞めてしまいましょう。
世の中は良くも悪くも「誰でもいいこと」に溢れています。
しかし、「あなたのやりたいことをする」というのはあなた本人にしか出来ないことです。誰かが同じことをしたとしても、あなたの気持ちや心を満たすことはできないからです。
……中には、誰でもいいはずなのに自分の我を押し通して辞めさせてくれない上司さん・先輩さんもいらっしゃいますが。そういうときはそういうときで、うまく自分の身を守れるようにしたいですね。
鷹れん

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