作文の苦手な方へ、パート2です。
前回は「読書感想文」に焦点をあてて考えましたが、今回は「客観的な意見を述べなければならないとき」用のものを紹介いたします。
・環境問題について述べよ
・いじめ問題について述べよ
・学校と地域と家庭の関係について述べよ
などですね。
主観的なものなら自分の思うままに書けばいいけれど、レポートやこういった課題は「事実」と「意見」を明確に分けなければいけません。
クラスメイトのA君に告白したけどフラれた。彼は苦笑いを浮かべながらいなくなってしまったから、私のことはタイプじゃないんだろう。もう、恋なんてできないかもしれない。私はずっとひとりぼっちだ。
この文章には「事実」と「意見」が入り混じっています。
では、なにが事実でなにが意見でしょうか?
- クラスメイトのA君に告白したけどフラれた。
- 彼は苦笑いを浮かべながらいなくなってしまったから、私のことはタイプじゃないんだろう。
- もう、恋なんてできないかもしれない。
- 私はずっとひとりぼっちだ。
この文章は、以上の4つの文から構成されています。
「告白したけどフラれた」のは事実ですね。しかし、「恋なんてもうできない」と「ずっとひとりぼっち」はこの文章を書いた子の意見に他なりません。
2つ目の文「彼は苦笑いを浮かべながらいなくなってしまったから、私のことはタイプじゃないんだろう」は、ちょっと意地悪。
苦笑いを浮かべながらいなくなってしまったのは事実です。しかし、「私のことはタイプじゃないんだろう」は事実ではありません。
レポートや論文といった類のものでは「事実」と「意見」を分けることがものーすごく重要となっています。
・・・なんて小難しい話は、頭の片隅にでも留めておいてください。
これから話すことの軸にはなりますが、まぁ「そんなルールがあんのね」くらいで大丈夫です(*´`)
客観的な意見を述べるときの文章の組み立て方
さぁ、長くなりましたが本題に行きましょう。
文章の主な流れ
- 議題を示す
- 社会的(一般的)に言われている問題点を示す
- 社会的(一般的)に言われている解決策を示す
- その解決策の問題点を考える
- その問題点の解決策を考える
1.議題を示す
まずは議題を示すことが重要です。
どのようなテーマで、どのようなものを書くのか。これを最初に示すことで、「結局何を言いたいの?」となってしまうことを防ぎます。
「今回は、世界でも問題視されている地球温暖化について、その問題点と解決策を考えます。」
2.社会的(一般的)に言われている問題点を示す
インターネットや文献を参照して、世間(社会)で言われている問題点について述べます。自分の意見は必要ないので、書きやすいでしょう。
「地球温暖化の影響で、1901年から2010年の約100年間で、約20cm海面が上昇しました。また、21世紀中に最大80cm以上上昇すると言われています。」
3.社会的(一般的)に言われている解決策を示す
次に、その問題点に対する世間(社会)の解決策を述べます。ここも、自分の意見を書く必要はありません。事実のみを書くようにしましょう╰(*´︶`*)╯
「そのため現在では、世界的な取り組みも数多く行われています。日本も、二酸化炭素を中心とした温室効果ガスの排出量の削減を世界に公約しています。」
※今回は即興でつくっているため数値などは示していませんが、「公約した文書の名前」「年月」「具体的な数値」「具体的な施策」などを書けたらグッドですね。
4.その解決策の問題点を考える
さぁ、ここからは自分の意見です。
3で示した解決策の、さらなる問題点を探しましょう。ファイト!
「しかし、将来の二酸化炭素濃度を現在のレベルに抑えるには、人間が出している二酸化炭素を今すぐ5割~7割減らさなければいけないとも言われています。そのため、政府や国が行うだけでは解決しきれない部分もあります。」
5.その問題点の解決策を考える
あともう一息です。
4で示した問題点の、さらなる解決策を考えます。
「そのため、これからは政府や国だけでなく、地域の住民も含めた全員が、ひとりひとり積極的に環境問題について考えていく必要があります。私たち人間が地球を滅ぼさないようにするためにも、私たちは今一度、自分たちのライフスタイルや地球との関わり方を見直さなければならないのかもしれません。」
まとめ
雑ではありますが、一応例も載せてみました。いかがでしたでしょうか?
もちろん、今回私が紹介したかたち以外にもいろいろな書き方があります。これがベスト、というわけでもありません。
ぜひ、自分にあった書き方を模索していただければと思います(*´`)☆
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