「つらい過去」を「あってもいい」と思えるようになった話

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ティーンズプレイスを始めたのもあって、最近「不登校だった頃の話」や「いじめられていた頃の話」をすることが増えました。
そうするとたまに「なかったらよかったって思う?」という質問を受けることがあります。
たしかに当時の私はすごくつらかったです。「なんで私がこんな目にあわなきゃいけないの」と恨んだこともあります。「全部なかったらよかったのに」と考えたこともありました。
けれど、「なかったらよかったって思う?」の答えは「No」です
「あってよかった」と言うことはまだできないけれど、「なかったらよかった」とは思っていません。
なんだろう・・・「あってもいい」くらいかなぁ。
そう思えるまでには、いろーんなことがありました。

「つらい過去」を「あってもいい」と思えるようになったワケ

だいたい中学一年生から高校一年生くらいでしょうか。約4年の間に、3回いじめに遭いました。
その4年間のうちの計7ヶ月ほどを学校へ行かずに過ごしていました。
一日を生きることだけで精一杯で、私の心はボロボロでした。
感情を揺り動かすようなものからは距離を置き、感情を覆い隠すことで、「嬉しさ」「楽しさ」への憧れや「つらさ」「悲しさ」から逃げたい気持ちから目を背けていました。
今の私がもっている感情の何割を、あの頃の私はもてていたんでしょうか。
ましてや「自己肯定感」「自信」「自尊心」といった言葉で形容できる感情なんて、想像すらできないような状態でした。
食べ物はちゃんと食べていたし睡眠だってとっていなかったわけではないから私の体はすくすくと成長していきました。(身長は・・・とか言わない)
けれど、心は中学一年生のままでストップ。もしかしたら小学生くらいだったかもしれません。
その後、私はあたたかい人や新しい考え、たくさんの出会いに恵まれました。おかげで、また、泣いたり、怒ったり、笑ったり・・・感情を表現することができるようになりました。
心の成長を、すこーしずつ再開させることができたんです。18歳になった今、私の心の年齢はどれくらいでしょう。精神年齢診断では若くても20代後半、場合によっては40代などとでることもあるので、ちょっとばかし成長させすぎてしまったかもしれません。笑
しかし、たしかに心は成長したものの「あってもいい」過去にできてはいませんでした。
むしろ「大人になるしかない状況」だったことがやるせなかったです。
そんな私が、このときのことを「あってもいい」と思えるようになったのには、2つの理由があります。前置きがたいーーーーーへん長くなりましたが、今回はその理由を2つ、紹介いたします☆

1.つらい過去を活かす機会に恵まれたから

私がしてきたことの多くは、つらい過去があるからこそできるものでした。そして、つらい過去を活かす機会になってくれることもたくさんありました。
「自分のことを人に話すのは怖い・・・」という方が私のブログなどを読んで相談しにきてくれたときなんて、もう、泣いてしまいます。
当サイト・ティーンズプレイスを作れたのも私が経験したことがきっかけです。
趣味に「ボランティア」の文字を書き込むことができるのも、つらい過去を歩んできたおかげです。

2.「つらい過去があったからこそ得られたもの」の存在に気づけたから

1に少し関連するところがありますが、不登校やいじめを経験したり、家での居場所のなさを感じてきたからこそ得られたものがあります。
「親が全てじゃない」「まわりの人の気持ちを全部受け取らなくたっていい」「間違えない人なんていない」「できることとできないことだったらできないことの方が多いのは当たり前」
それらの考え方もそうです。不登校じゃなかったら、こんなこと考えもしなかったんじゃないでしょうか。
得られたことは多すぎて、ここには書ききれません。とにかくたくさんのことを教わり、学び、気づくことができました。
つらい過去がなかったら経験できたかったこと、つらい過去がなかったら出会えていなかった人がいます。
もちろん、つらい過去がなかったら経験できたこと、つらい過去がなかったら出会えていた人もいたかもしれません。
けれどやっぱり私は、「つらい過去」もひっくるめて大切にしていきたいです(*´`)

最後に

「不登校だった頃の話」や「いじめられていた頃の話」をしていると、どうしても当時のことを思い出して、涙を流したり言葉に詰まってしまうことがあります。
別に全くつらくないわけじゃないです。どうしたって、思い出す夜はあるし、思い出せばつらいし、心だって傷跡のひとつやふたつ残っています。
不登校になった時期に学校に行っていたらどんな未来だっただろう、と想像することだってあります。きっと、何年たってもどんな生き方をしても、ずーっと向き合っていかなきゃいけないことなんだと思います。
けれど、今の私があるのは、つらい過去があったおかげです。
学校でも家でもない居場所にこれほどの有難みを感じられているのは、居場所のない苦しみを味わったからです。「傷つけてしまわないだろうか」と一歩立ち止まることができるのは、何気ない言葉が心に傷をつけるかもしれないということを知っているからです。
不登校になっていなかったら、いじめられていなかったら。きっとボランティアなんてせずに遊びほうけていたと思います。
そういう人生も面白そうだけれど、私にはやっぱり「今の私」が一番しっくりくる気がします。
いじめられていたのは、不登校だったのはもう過去のことです。
たとえ思い出して涙ぐんだとしても、つらい気持ちよりも話を聴いてもらえることに対しての嬉しさの方が大きいんです。
だから、これからも遠慮なくきいてやってください。笑
最後までお読みいただき有難うございました。
鷹れん

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