将来の夢がない! そう苦悩した中学生が夢を見つけるまでの話

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以前もお話したとおり、私は今も昔も教師を目指しています。
しかし、生まれたときからずっとそう、というわけではありませんでした。
中学一年生まではなんの夢も持っていなくて、けれど一年生のときから進路調査だなんだと言って「行きたい高校を第三希望まであげなさい」とか「将来の夢を書きなさい」とか言われてきました。
もっていないものを書けるはずもなく、「高校なんて近場でいいっしょ」くらいに考えていた私は、毎回テキトーに書いていました。

将来の夢がないことが、突然怖くなった

毎回テキトーに過ごしていた私ですが、まわりは「○○高校(市内で一番頭のいい学校。偏差値69だって。やっべー)に行くんだ」「私は保育士さんになりたいんだー」などなど、輝く将来にわいていました。
そして当たり前にやってくる「鷹れんは?」という質問。
毎回苦笑いで「まだ・・・」と答えている自分が情けなくなりました。
「高校受験は一年生のときから始まっている!」
友達の誘いで塾の見学に行ったとき、講師の方がおっしゃっていた言葉です。今では「なにを馬鹿な。遊ぶのが仕事だい!」なんて思ってしまいますが、当時は何も見えない将来が突然怖くなって、自分が間違っているように感じました。

将来の夢がないって、悪いこと?

私は、「悪いこと」ではないと思っています。けれど「将来の夢がある」ことで起こる「いいこと」はたくさんあると思っています。
頑張る理由にもなるし、挫けないための理由にもなってくれます。目的を見失ったときの目印にもなってくれます。なにより、私の場合自分の人生に誇りをもてました。「この夢を叶えるため、こんなにがんばったんだ!」と胸を張ることができました。
夢がないときは、本当になにも見えなくて、怯えていました。
いずれ次の学校を選ぶ必要に迫られたときに、自分はなにを基準に考えたらいいのだろう?
目印がない山道におかれれば、迷子になってしまうのは必然。私は人生の迷子になってしまったのです。
もちろん「持たない」という選択肢もアリだと思います。
むしろ「今を生きてる」って感じがして、かっこよく見えるなぁ。
私の場合は「今の私」を直視することができなくて、「今の私」に自信がもてなかったので、その分未来に縋りたかったのだと思います。

鷹れんが将来の夢を見つけたキッカケ

私の将来の夢は「学校の先生になること」です。
もっと言えば、誰かになにかを教える仕事に就いて、自分の知識を伝えていきたいと思っています。
今では「学校の先生」という形には拘っていなくて、進む道が明確だったので(ざっくり言えば大学(教育課程)⇒教育実習⇒採用試験⇒先生!)目指しているだけのことです。
個人塾をやるのもいいだろうし、家庭教師も魅力的ですね。「勉強」にとらわれずになにかのスペシャリストになるのもいいかもしれません。
もともと人に教えることが好きで、特にココトモに出会ってからは数学を人に教える機会が増えました。
大好きなものを大好きな人たちに伝える時間はすごく楽しいし、その時間の先にその人たちがちょっとでも新しい知識を得たりちょっとでも新しい魅力に気づけたりしていたら、それほど幸せなことはないと思っています。
そんな私がどうやって将来の夢を見つけたかというと、私が「学校に行きたくない」と悩んでいた頃まで遡ります。

苦しんでいる私のように悩んでいる子達の力になりたい

現実を直視することが怖かった私は、不登校になってからさらに「未来のこと」を考えるようになりました。
そして、あるひとつの疑問が浮かびました。
今はこうやって悩み苦しんでいる私だけれど、私のような人はもっとたくさん居るのかもしれない。
そんな人たちのために私ができることは、なにかないのかな?
その疑問を考えるうちに、「苦しんでいる私のように悩んでいる子達の力になりたい」と思い始めました。
そして私に思いついたのが「先生」だったんです。
子供がいじめを受けたり学校のことで悩んだとき相談するのは先生・親・友達のどれかだと思ったんです。
みんなの親になることはできないし、友達になることは(人見知りだし)難しい。
そうだ! 先生になればいいんだ!!(人見知りどうした)
と思い至った私は、教師を目指すことを決めました。
もともとは「教えるのが好きだから」とかいう理由ではなく「子供たちを助けたいがために」教師を目指し始めたんですね。

夢を見つけるために

夢は「持たなきゃいけないもの」ではないし、持つタイミングは人それぞれ、もしかしたら一生持たない人だっているかもしれません。
けれど少なくとも私にとっては夢は頑張るエネルギーや心の支えでした。
夢を見つける上で大切なポイントは「今の自分はなにがしたいのか」「今の自分が求めているものはなにか」ということだと思います。
「夢」とまではいかずとも一生懸命頑張っていること、頑張っていることがないなら「興味がそそられるもの」でも!! とにかく自分の好きなこと・得意なことを探すんです。
私はそれがたまたま「自分みたいな子の力になりたい」ということでした。
ひとつ夢を見つけると、自分の新たな魅力に気がつきます。
私の場合は「教えるのがうまい」「勉強熱心」「(もともと勉強が苦手だったから)分からない人の気持ちが分かる」などなど。たくさんの魅力に気づくことが出来ました。
魅力は人生を生きていく上での「武器」になると思っています。
たとえ教師になる道が閉ざされたとしても、その熱心さを利用して新しい知識を吸収し、わかりやすく教えることが出来るはず。そうなれば、夢の根本にある「誰かになにかを教えたい。伝えたい」という想いは叶えられます。
自分の魅力に気がつくことで、夢を叶える道の無限大さにも気がつくことができるんです。
もし夢がないと悩んでいる方がいたら、是非参考にしてみてください(*´`)
最後までお読みいただき有難うございました。
鷹れん

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