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「学校に行きたくない」と親に伝える方法~不登校ブログ2~

前回に引き続き、不登校の話です。
悩み苦しみ、不登校になる決意をしたはいいものの、中学生だった私は親・先生に話さなくてはいけませんでした。
実は不登校になる少し前に担任の先生に相談していたのですが、先生はいじめてきていた生徒たちを一度注意しただけで(しかも名指しで!「鷹れんをいじめてるんだって?」みたいに)、いじめの悪化に拍車をかけただけでした(^^;)
そんなわけで不登校になると決めましたが、なかなか親に伝えることはできませんでした。

何故親に伝えることができないのか?

1.「不登校=ダメなこと」という価値観

小学生の頃から学校は好きじゃなかったので、よく「学校に行きたくない」「休みたい」と言っていました。そのときいつも両親は「学校に行きなさい」「学校に行くことが当たり前なのに、今週何回休んだと思ってるんだ」というようなことを言ってきました。
その度に私は「学校に行きたくない私は怠けものなんだ」「学校に行くことは当たり前だから、行かなくちゃいけないんだ」と思っていて、すごく苦しかったです。
だから、今回のことを告白するときも「否定されたらどうしよう」「無理にでも行けと言われたらどうしよう」と不安でいっぱいでした。
さらには、そういうことを言われ続けてきたからか、自分の中にも「学校に行く=当たり前」「学校に行かない=悪い」という価値観が芽生えていて、それに対するひけめもありました。

2.親に迷惑をかけたくない

不登校になると、もちろん学校に事情を説明しなくてはいけません。私の場合は、一度先生に裏切られたように感じてしまってたので、その説明もすべて親に任せていました。
また、当たり前ですが不登校のときは一日中家にいることになります。給食だったお昼もつくらなくてはいけないし、特に母親には大きな負担になるのです。
学費だって払ってもらってるし、学校に行かなくても生きてるだけでお金がかかります。
親への迷惑をかけたくない気持ちや、親への申し訳なさで胸がいっぱいでした。

3.「自分はいじめられている」と告白することの惨めさ

不登校になる過程で一番つらかったのが、両親に不登校になる理由を言わなければいけないことでした。
「私、学校でいじめられてるの」そう親へ告白することが、どれほど惨めか。
子供なりに持っている自尊心やプライドが、どれほど傷つくか。
当時からいじめはニュースなどで報じられていましたが、比べていると「自分はこの程度のことしかされていなくて逃げるのか」と悩んでしまうことが多くて、とてもつらかったです。不幸の比べっこなんてしてもしょうがないでしょ、と今では思うけれどつい「この程度のことで」と考えていました。
それに「いじめはいじめられる側が悪い」という声も少なくなく、特に私はいじめられた原因が私の行動にあったので(そんなこと言ってもいじめはいじめる側が悪いって今では思ってるけどね!ふん!)それを考えずにはいられませんでした。
「私は被害者面してるだけで、本当は全部私が悪いのではないか?」
「私のせいで、親にも、学校にも、いろんなところに迷惑をかけてるんじゃないか?」
そんな気持ちは、不登校になる前もなった後もずっと私を苦しめました。

4.学校に行かなくなる、レールを外れる不安

義務教育を卒業して、高校に行って、いい大学を出て、いい会社に入って、いい人を見つけて、家庭を築く。
今の日本では、そういう道がいわゆる「きちんとした道」と言われていますよね。
私が中学生のとき、先生と二者面談をする機会がありました。「中学を卒業して働く」みたいな選択肢はもちろんなくて、ぼんやりと「大学まで行って就職するんだろうなぁ」と思っていて、「中卒で働く人もいる」というのは知識としては知っていたけれど身近なものではありませんでした。
そんな「あたりまえの道」から逸れるということが、たまらなく恐ろしかったです。

親に伝えるために鷹れんが試したこと

上記のような理由でなかなか親に伝えられなかった私ですが、親へ伝えられない気持ちよりも学校へ行きたくない気持ちのほうが強くなり、やがて伝える決意をしました。
しかしなかなか言い出せなかったため、対面で話す前にふたつのことを試しました。

メモ書きをリビングに置いておく

私が実際にやった方法です。
「学校に行きたくない。しばらく休ませてください。理由は後日きちんと話します」とだけメモ用紙に書いて、リビングのテーブルにテープで留めておきました。その日は食事もろくにとらずにずーっと布団の中で過ごしました。
精神的な疲れからか、午前中はずっと寝ていたので、ノックがあったかどうかは覚えていません。少なくとも午後はそっとしておいてくれました。
学校が嫌な理由の細かいところなどは伝わりにくいので私はきちんと会って話すと決めていましたが、「学校へ行きたくない」ということを伝えるだけであればメモ書きでじゅうぶんだと思います。
もしそれで親が話をきいてきたら「理由は今は話したくない」でもいいと思います。書いておいて、いつでも出せる状況にしておくだけでも心の荷物はちょっぴりおろせるはずです。

メールで打ち明ける

どうしても「いじめられている」という事実を伝えられなかった私は、父親にメールで「話したいことがある」と伝えました。
対面が怖い場合は、メールなどに頼ってもいいと思います。その後、メールのやりとりの中で、いじめられていること、先生に相談したけどダメだったこと、そして学校には行きたくないことを伝えました。
その後対面で話しましたが、一度事実を打ち明けていたこともあり(私が話すたびに少しずつ傷ついていく両親を見ているのは心苦しかったですが)予想よりもスムーズに話すことができました。
メモを書く段階で自分の気持ちを整理し、渡すことで前置きをし、事実はメールで伝え、感情は対面で伝える。
この流れが、私にとってはとてもよかったです。
勿論個人差はあるけれど、いきなり対面ではなく段階を踏んで進んでいったほうが、本人にとっても両親にとってもいいかと思います。

最後に

両親に伝えることは、私にとってとても大きな障害でした。
もちろんこの後も苦しむことになるけれど、一度きちんと受け入れてくれた両親には、心から感謝しています。
次回は不登校中の一日の過ごしかたをお話する予定です。
「ここ詳しくききたい!」「こんな話をききたい」などなどありましたら、いつでもコメント欄へどうぞ(*´`)♡
ではでは、お付き合いいただき有難うございました。
鷹れん

不登校ブログシリーズ

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