本サイトは2024年7月末をもって閉鎖いたしました。

学校をさぼるのって悪いこと?~不登校ブログ11~

0e0c47bf3b9da7e021df8f774589821d_s
私が「学校に行きたくない」と思いながらもそれをまわりに相談できなかったとき、両親にも先生にも嘘を吐いて学校を休んだことがあります。
もちろんそれは後々ばれて、こっぴどく叱られました。
けれど、思うのです。

学校をさぼるのって、そんなに悪いことですか?

勿論、「学校に行くと言って行かなかった」というのは、「嘘を吐いた」ととられてもしかたないかもしれません。怒ることかもしれません。
ずいぶんなことを言われました。「嘘吐き」と吐き捨てられたこともありました。
でも嘘を吐いた理由を問われることはありませんでした。
学校をさぼったことをまわりにバレたとき、申し訳なく思いながらも、どこかに「安心」を感じた自分がいました。
それまでも厳しい父親だったから、怒られることは覚悟していました。しかし、お叱りを全て受け止めた後には、きいてくれると思っていたんです。
「どうして?」って。「なんで言えなかったのか」って。
私は学校に居場所が感じられないんだよ。いじめられてるんだよ。学校が怖いんだよ。
なかなか言えないそれらの本音をきいてくれると思っていました。
結果的にはそんな期待は脆くも崩れ去ってしまい、ただただ叱られただただ家の中の居場所をなくしていくだけでしたが・・・^^;
私が不登校だった時期はあわせて半年ほどだけれど、「学校に行きたくない」と思っている時期はその三倍以上はあったと思います。
当時の両親への願いはたったひとつです。
私の声を聴いてほしかった。
建前や見栄にごまかされた表面の言葉だけでなくて、「本当の声」を聴いてほしかった。
そのたったひとつだけでした。
けれど、それが叶えられることはありませんでした。
私には本当の気持ちを表現する勇気はなく、両親には本当の声を聴こうとする余裕がなかったのだと思います。
「本当の声」というのは、表現することももちろんですが、聴くこともとーっても難しいことです。
不器用な両親にそれを願うのは少々無茶ブリだったかな、なんて今では思えますが、当時は叶えてくれない両親を責めてばかりいました。
けれど、せめて「どうして言えなかったの」ってきいてくれれば。
せめて「どうして休んだの」って言ってくれれば。
私が「愛されていないかもしれない」なんて悩むことはなかったかもしれないのに。悩んだとしても「あのとき両親は私の声を聴こうとしてくれた」って思えたかもしれないのに。

学校に行きたくないと思っている方へ

「さぼる」ということ自体は、悪いことかもしれません。嘘吐きだと言われるかもしれません。いけない子だと言われてしまうかもしれません。
しかし、もっともいけない嘘は「自分の心に対する嘘」だと思っています。
学校に行きたくないと思いながら笑顔で学校に行き・・・
本当はつらくて泣きたいのに笑って家族と過ごし・・・
そんな日々、つらすぎはしませんか。
私は、そんな日々に耐えられなくて学校を休みました。
たくさん責められたけれど、結局はそのおかげで不登校になることができました。
もう少し学校に通う時間が長ければ、私はもっと違う方法で学校から逃げようとしてしまったかもしれません。
今では、学校を自ら休んでよかったと思います。
学校に行かなくても家に居場所がなくても、図書館など、行く場所はいくらでもあります。
大切なのは「自分の心に嘘を吐かない」ということです。
自分の心に正直に、誠実に生きてください。
私からの、お願いです。

最後に

今では「両親だって人。間違えるしできないことだってある」って考えのほうが強くなっているけれど・・・両親を責める気持ちは、今でも完璧にはなくなっていません。
なんて、やっぱり両親には無理難題すぎるかな。笑
これを、胸を張って両親に言える日はくるのかな。
そんなことを考える日々です。

不登校ブログシリーズ

【不登校になった原因~不登校ブログ1~】
【「学校に行きたくない」と親に伝える方法~不登校ブログ2~】
【実録!不登校中の一日のスケジュール~不登校ブログ3~】
【居場所がない。不登校で、家にも居場所を失った~不登校ブログ4~】
【不登校中の癒し7つ~不登校ブログ5~】
【不登校中の勉強方法~不登校ブログ6~】
【不登校になった頃の先生の対応~不登校ブログ7~】
【不登校中に持っていた「希望」の話~不登校ブログ8~】
【不登校になってからの友達関係~不登校ブログ9~】
【不登校になってよかった7つのこと~不登校ブログ10~】
【学校をさぼるのって悪いこと?~不登校ブログ11~】←このブログ
【不登校中に心の支えになった本~不登校ブログ12~】

不登校生のための『無料LINE相談』24時間受付中!

candleでは、不登校の小中高生からの悩み相談を「LINE」で24時間いつでも受付しています。相談はすべて無料!不登校を経験したスタッフや、カウンセラーの資格を持つスタッフたちがあなたの相談にのらせていただきます(*´`)

無料LINE相談はこちら