本サイトは2024年7月末をもって閉鎖いたしました。

学校が怖いときは一人で抱え込まないで。安心する方法と相談先

教室に入るのが怖い、校門を通るのも嫌だ、月曜日の朝はいつも憂鬱……。
このコラムを読んでいる方は、きっとそんな不安を抱えているのだと思います。

学校のことが怖いと感じているのは、あなただけではありません。

「学校が怖い……」学校恐怖症について

学校恐怖症」をご存じでしょうか。
対人恐怖症の一種で、心理的な原因で学校が怖くなり、学校に「行けない」状態になることを指します。

症状は午前中が重たく、夕方になるに連れ軽くなる傾向にあるため、周りの人は「単に怠けているだけ」「サボりたいだけ」と受け取りやすく、なかなか理解されにくいのが特徴です。

学校への恐怖心を持ったまま無理に学校に通っていると、どんどん心と身体に負担がかかって、学校に行けなくなる可能性があるのですね。
だから、今「学校が怖い」と感じているなら、少しずつその原因を取り除いたり、問題を解決したりして、恐怖心を和らげていく・気持ちを落ち着けていくことが大切なのです。

学校が怖くなる原因とは

学校が怖くなる原因は、人によってさまざまです。大まかに分けると、以下の5つに分類できます。

1. 人間関係が不安

いじめが行われていたり、クラスに馴染めなかったり、人間関係について不安・悩みがあると、学校へ行くのが怖くなることがあります

特に中学校・高校ではグループ活動も多く、クラスに居場所がないと毎日過ごしにくいんですよね。
人間関係がうまくいかない、人とうまく話せないなどのコンプレックスを抱えていると、学校が億劫になり、だんだんと恐怖心を持ちやすくなるのです。

2. 過去に嫌なことがあった

過去、学校で嫌な目に遭った経験がある場合も、学校が怖く感じるようになりやすいです。

現在は解決していても、その時のショックを引きずっていたり、クラスの人間関係などに影響していたり、なかなかサッとは切り替えられないもの。
時が経つと共に解決するケースもありますが、長い間つらい思いを抱える人もいます。

3. 授業などでプレッシャーがかかる

学業不振や成績に対するプレッシャーから、学校への恐怖心を持つ人もいます。

特に大学付属校や中高一貫校の場合は授業のペースも早く、課題も多い傾向にあります。それらをこなそうと一生懸命になる内に身体が耐えられなくなり、心もつらくなってしまうのです。

4. 先生が怖い、威圧的

先生に対する恐れが学校に対する恐れとなるケースも。

先生が高圧的・威圧的だと、怖さを感じ、そのうち学校自体を怖がるようになります。
また、男性不信や対人恐怖などが原因となって、先生に不信感を持ち、学校が怖くなる人もいるようです。

5. 理由は分からないけどなんとなく怖い

「理由は分からないけど、なんとなく怖い」という人もいます。
いろいろな出来事が複雑に絡み合っていたり、ふとした一言や一瞬がキッカケとなっていたり。

そういった場合には、無理に原因と突き止めようとすると、余計に学校への恐怖心を持ちやすくなる可能性もあります。
原因究明には拘らずに感情そのものを受け止めることが大切です。

学校への恐怖心を和らげる方法

「学校が怖い」気持ちを落ち着ける方法は、人によって違います。ここでは参考までに、2つの方法をご紹介します。

学校の中に安心できる人/場所を見つける

学校が怖いと感じている方の多くは、学校というのを大きな一つの塊として捉えています。
でも本当は、いろんな先生がいて、いろんな同級生がいて、いろんな部屋があって、いろんな時間があるんですよね。

担任の先生は怖くても、保健室の先生はやさしいかもしれない。
授業中は怖くても、部活は楽しめるかもしれない。
クラスメイトは怖くても、違うクラスの人とは仲良くなれるかもしれない。

もちろん、怖い場所に無理に向き合う必要はありません。「怖い」「行きたくない」気持ちは大切にしてほしい。
ただ、もしもあなたが「本当は学校に行きたい」「学校で勉強したい」と少しでも思っているのなら、その気持ちも大切にしてほしいのです。

「学校が怖い」気持ちを話してみる

人は、悩みや不安を誰かに「話す」ことによって、自分の心から「離す」ことができるのだと言います。

「学校が怖い」「学校に行きたくない」というモヤモヤした気持ちを、まずは吐き出してみませんか?
話してみたら、少しスッキリできるかもしれません。

「近くに話せる人がいない」という場合は、電話やメールで相談する方法もあります。相談を受け付けているところをまとめていますので、ぜひチェックしてみてください^^

いじめ・不登校相談先一覧

いじめ・不登校で悩んだ時、家族や友達にはなかなか相談しにくいですよね。 しかし、一人でいると、「いじめられる自分に原因があるのではな......

それでも学校が怖いときは、学校以外の場所も考えてみて

学校は「行かなきゃいけない」場所じゃない

忘れないでほしいのは、あなたが持っているのは「教育を受ける権利」だということです。

あなたが「学校に行きたい」「勉強したい」と思うなら最大限応援します。
しかし今「学校が怖い」「少し休みたい」と思っているのなら、休んでいいんです。学校は行かなくていいんです。

学校は「行かなきゃいけない」場所ではありません。
もし今、なんらかの不安や苦しさ、しんどさを抱えているなら、その心を大切にすることを一番に、どうしたいのかを考えてみてください。

あなたが安心できる居場所は必ずある

あなたが安心できる居場所は、必ずあります。
それは学校の教室かもしれないし、別の部屋かもしれないし、学校の外にあるのかもしれません。

もし、学校への恐怖心がなくならないなら、学校以外の場所にも目を向けてみてください。
フリースクールや、教育支援センター、学習塾、サポート校など、さまざまな場所が、あなたのことを待っています

まとめ

今回は、学校への恐怖心を軽減する方法をご紹介しました。
「学校が怖い」と感じた時には、ぜひ参考にしてみていただけたら嬉しいです。

不登校生のための『無料LINE相談』24時間受付中!

candleでは、不登校の小中高生からの悩み相談を「LINE」で24時間いつでも受付しています。相談はすべて無料!不登校を経験したスタッフや、カウンセラーの資格を持つスタッフたちがあなたの相談にのらせていただきます(*´`)

無料LINE相談はこちら