学校なんかいらない?元不登校生で学校好きなわたしが伝えたいこと

「学校なんていらない」と言う人がいます。

画一的な集団授業。閉鎖的なコミュニティ。ブラック校則、ブラック部活。
たしかに、今の学校はたくさんの課題を抱えています。

しかしその一方で、「学校の良さ」もたくさんあります。
豊富な学習教材。同年代の人と接する機会。たくさんの思い出。

だから、「学校なんていらない」という声を聞くと、その気持ちは分かりつつも、なんだか少し寂しい気持ちになってしまいます。

目次

「学校がなかったらいいのに」と思っていたよ

わたしにも、「学校がなかったらいいのに」と思っていた時期があります。

学校が大嫌いだった

中学1年生のとき、いじめをきっかけに不登校になりました。
クラスメイトはもちろん、力になってくれなかった先生も嫌いで、そんな人たちの集まる学校になぜ行かなければいけないのかが分かりませんでした。

学校に行けなくなった日

不登校になってしばらくすると、親からこれでもかというほど「いつ学校に行くの?」と聞かれるようになりました。
学校は相変わらず嫌いだったけれど、家も居心地が良いわけではなくて。
中学1年生の冬、また学校に行くことを決めました。

最初はいじめもなくなっていたし良かったのだけれど、学年が上がってすぐ、また悪口を言われるようになったんです。

でもある日、遅刻したら「遅刻するぐらいなら学校来んなよ」という声が聞こえてきて。
来ること自体を否定されるのか、わたしの存在自体がもう認められないのかと思ったら……、もう、学校に頑張って通おうとは思えませんでした。

わたしは「学校に行かない」と決めたのです。

学校が、なかったらいいのに。

学校に行かないことを決めてから、
「学校がなかったらいいのに」
と何度も思いました。

学校がなかったら、学校に行きなさいなんて言われないのに。
学校がなかったら、昼間の子どもたちの声を聞いて自責せずに済むのに。
学校がなかったら、毎日毎日声を殺して泣かなくていいのに。

学校がなかったら、こんなに苦しむ必要もなくなるのに。

それでも学校が好きになれた理由

中学2年生の時のわたしは学校が大嫌いだったけれど、中学を卒業する頃には、学校がちょっと好きになっていました。
将来の夢に、教師を挙げるくらいには。

学校に対するイメージを変えてくれた一人の先生

当時のわたしの学校に対するイメージはこんな感じ。

いじめてくるクラスメイトがいるできないことをバカにされる真面目に過ごすと笑われる先生は保身ばかり真剣に対応してくれない味方なんて誰一人としていない

でも、中学を卒業する時には、「嫌いな人もいるけれど、別に学校の全部が嫌いなわけではない」くらいにはなっていました。

その理由は、中学2年生の時に出会った一人の先生。

当時、もう中学校には行かないと決めていたのだけれど、父親から「転校はどうか」と打診を受けたのです。
学校に行っていない焦りもあったし、何より両親に迷惑をかけた負い目もあって、隣の市の中学校に転校することを決めました。

そして転校先で出会った先生が、すごく良かったんです。

きちんと話を聴いてくれる。
目を合わせてくれる。
要望を伝えればできる範囲で対応してくれる。

その一つひとつが嬉しくて、学校に対する苦手意識はまだあったけれど、先生の授業を受けるのは好きになりました。
それから段々、仲の良い友達ができたり、部活動に参加したりして、学校の中に「わたしの居場所」を増やしていったんです。

たった一人との出会いでガラッと変わることもある

学校のことが嫌いな人は、きっと学校全部が嫌いなわけではないと思うんです。

クラスメイトや先生、制度、授業など……。何か明確な「嫌いなもの」があって、その嫌いがどんどん膨らんで、学校全体へのイメージになってしまっているのではないかな。

もしそうなのであれば、わたしにとっての先生のように、一人、学校の中で良い出会いがあれば、学校のイメージも随分と変わるかもしれません。

行きたい場所を選べれば、それでいい

勘違いしないでほしいのですが、わたしは別に、「みんなに学校を好きになってほしい!」と思っているわけではありません。

どちらかと言えば嫌いよりも好きがたくさんあるほうが幸せだと思うけれど。
嫌いな場所に無理に行かなくていいし、嫌いな人と無理に仲良くする必要もないんです。

学校に行きたくないなら、学校には行かなくていい

あなたが今、学校に行きたくないと思っているのなら、学校には行かなくていいです。
親御さんや先生が「行きなさい」と言うだろうけれど、それでも行かなくていいです。
あなたが持っているのは、「学ぶ義務」ではなく「学ぶ権利」だからです。
学校に通うのは、あなたが持っている権利だからです。

だから、学校は、行っても行かなくてもいいんです。

学校がつらいのではなく、「学校に行かなきゃいけない」のがつらかった

わたしが学校嫌いだった時は、「学校に行かなきゃいけない」と考えていました。
学校がつらいわけではなく、学校に行かなきゃいけないのがつらかったんですね。

そして学校が好きになれたのは、学校が「行くべき場所」から「行きたい場所」になったからです。
わたしにとって学校が「居場所」になったとき、初めて自分から学校に行こうと思えました。

自分の「居場所」を探してみよう

あなたにとって「学校」が居場所でないのなら、学校以外の居場所を探してみましょう。

SNSやインターネット上にあるかもしれないし、部活やクラブ活動、習い事かもしれない。
その「形」にこだわる必要はありません。

大切なのは、あなたがあなたらしく過ごせること。
笑顔でいられるのと同じくらい、泣くこともできるかが大切です。

「居場所なんて見つからないよ」と思う方がもしいらっしゃったら、ぜひ一度わたしたちのところに遊びに来てみてください。

一緒に、「あなたにとって“居場所”になるのはどんな場所か」を考えてみましょう(*´`)

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