不登校の話、第4弾です。予告通り「家で居場所を失う」話をしますので、最後まで付き合っていただけたら嬉しいです(*´`)
私にとって家は、“唯一の逃げ場”だった。
いじめられて不登校になるとき、家は唯一の逃げ場でした。
学校と家以外にコミュニティや人との関わりをほぼほぼ持っていなかった私にとって、学校から逃げるときの行き場所は家しかなかったのです。
前回のブログでも書いた通り、私にとって家族は「安心できる場所」ではなかったけれど、不登校になる前までは、家族と過ごすのはせいぜい一日の半分程度。睡眠時間を除けば5時間くらいだったので「苦しい場所」ではありませんでした。
月に一度の外食も美味しかったし、リビングで家族と過ごす時間も当たり前に過ごしていました。
しかし不登校になると、「家族と過ごす時間」は膨大なものになります。私の場合は外出することもあまりなかったので、24時間家にいる、つまり24時間家族と過ごしていたのです。
人は一緒に居すぎると、相手の不満ばかり見えるようになってしまいます。
例えば「歯磨きの音」「ドライヤーの音」などの生活音が妙に癇に障るようになったり、テレビに出てる人に対しての文句を必要以上に気にするようになったり、お風呂上りに半裸で家を歩き回る父親にムカつくようになったり・・・挙げればキリがありませんが、どんどん短気になっていきました。
母親の「お兄ちゃんがまた鍵を忘れていった」「父親がご飯を食べるかどうかわからなくて用意がしづらい」「買い物のときレジのおばさんに失礼な態度をとられた」などのちょっとした愚痴も、「あーはいはい」と受け流すことはできずに、「家族から愛されていない」と次第に感じるようになりました。
⇒そんな鷹れんが家族との付き合い方について考えたブログはこちら
“唯一の逃げ場”を失った私は、どこに行けばいいの?
家族という逃げ場所を失った私を受け入れてくれるところは、どこにもありませんでした。
インターネットなどで誰かに相談しても、
「虐待じゃあるまいし、育ててもらえているだけ有難いと思えよ」
「世界には親がいない人だっているのにワガママだ」
「衣食住が確保されてるんだから幸せだろ」
などなど厳しい意見が多くて、もちろん励ましたり共感してくれる人もいたけれど、その「厳しい意見」を受け止めてしまって、インターネット上でも相談できなくなってしまいました。
それだけ嫌で嫌でたまらない家のはずなのに、外出することはできませんでした。
不登校になる前よく行っていた図書館も、公園も、散歩をすることもなくなりました。なにもかも無気力になってしまって、勉強はおろか趣味の読書やゲームさえしなくなりました。愛犬と遊ぶこともなくなって、ずっと部屋で無駄な時間を過ごしていたように思います。
どこにも居場所がない。
それは、想像以上に苦しいものです。
「誰にも気にしてもらえてない」「私がいなくなっても心配する人はいない」「私が生きている意味はない」
やがて、そう想うようになりました。
その想いさえ話せる人は居なくて、真剣に自殺しようともしたし、まさに「死んだように生きてる」感じでした。
不登校からの復帰。けれど・・・
やがて家族と家で過ごす時間にストレスしか感じないようになり、「家族と過ごす時間の苦しみ」が「学校で過ごす苦しみ」よりも大きくなったため、再び学校に行くことを決めました。
「学校に行きたいから行く」のではなく「学校に行くより家で過ごす方がつらいから行く」のです。
復帰して、またすぐに不登校になってしまうのですが、その復帰していた期間は一瞬も心が休まることはありませんでした。
親は「学校に行きたくなった」と思いこんでいて、先生もまた「めんどうな生徒が一人減った」くらいにか感じていないようでした。
本当は行きたくないんだよ。でも、行かないでいるとあなたたち怒るでしょう。本当は、行きたくない。家で泣いていたい。でも、家の中に私が涙を見せられる人はいないの。
そんな言葉を家族に言うことはできなくて、家族にも先生にも嘘の笑顔をふりまいていました。
嘘の笑顔の裏で、心は泣いていた。けれど、その叫びは誰にも届かなかった。
あの時どうしたらよかったのかは未だにわからないけれど、もはや「苦しい」ということさえ感じられないような状態でした。
今楽しいのか、怒っているのか、悲しいのか、悔しいのか・・・自分の感情がわからなくなって、泣くことも怒ることもできなくなってしまいました。
ただただ、笑顔でいる日々。
家族も先生もまわりの人はみんな「元に戻った」と感じていたみたいだけれど、私の中は刻一刻と順調に壊れていきました。
夜、部屋で一人になった途端に涙が溢れてくることもありました。悲しいわけでも苦しいわけでもないのに、呼吸がうまくできなくなって、涙が止まらなくて、声が出せなくて、手足が震えて・・・今思えば、心が壊れているのを身体に伝えてくれていたのでしょう。そんなこと当時はわからず、助けを求めることもできず、ただ一人、じっと布団の中で耐えていました。
今、こうして穏やかな気持ちで過ごせたり、素直に泣いたり笑ったりできているのが不思議なくらいです。ちゃんと自分の感情を理解できるようになれて、本当によかったです。当時は、生きているのか死んでいるのかもわからなくなるほどでした。
次回の予定は??
今回はここまでになります。
次回は「不登校中、癒されたこと」についてお話する予定です!
「もっとここ詳しく訊きたい」「こんな話をテーマにしてほしい」などなどありましたら、いつでもコメント欄へどうぞ☆
最後までお読みいただき、有難うございました(*´`)
あなたさまに、最大限の感謝を込めて。
鷹れん
不登校ブログシリーズ
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