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学校に行かないのは悪いこと?不登校で罪悪感がある時の対処法

目次

学校なんて行きたくない。でも……

クラスメイトや担任の先生とうまくいかない、学習面のプレッシャーがつらい、なんでか分からないけど家を出ようとすると悲しい気持ちになる、などなど。
様々な事情で学校に行きたくない/行けない人がいます。

わたし自身は「学校は行きたいなら行けばいいけど行きたくないなら行かなくていい」と思っているけれど、まだまだ世間的には、子どもは学校に行って当然。
学校を行きたくないって言うと、「何か嫌なことでもあったの?!」「学校に行けるだけありがたいと思え!」なんて、大袈裟に扱われたり、叱責されたり。

だんだんと、学校に行かないことや、行きたくないと思うことは悪いものだと感じて、自分の気持ちに蓋をして、無理をしてはいませんか?

学校なんて行きたくない。
でも、勉強のことや将来のことが不安。
家族や先生に許してもらえない。
周りからなんて思われるか怖い。

そんな苦しみを抱えている人に対して、「学校に行かないことによる罪悪感を軽くする方法」を考えてみます。

「学校に行かない」って悪いこと?

学校に行きたくないと思うのは、悪いことなのでしょうか。
わたしは、そうは思いません。

学校に行きたくないと思うことも、学校に行かないのも、学校以外の場所に居たいと思うのも、どれも悪いことではないのです。
むしろ、そういう気持ちは大切にしてほしいとさえ思っています。

日本全国には14万人の不登校生がいるといえど、まだ世間的には「学校に行くのが当たり前」というイメージがあります。
そして日本は、協調性を磨くことで生き残ってきた文化があるから、みんなと同じものを受け入れ、違うものは拒絶する傾向にあり、不登校は、歓迎されるものではありません。

もしかしたらあなたは、周りから「学校は行っておいたほうが」「贅沢」「甘え」なんて言われたことがあるのかもしれない。
そういう、世間的なイメージや、周りの言葉から、「学校に行かないのは悪いことで、私は悪い子なんだ……」と感じるかもしれない。

ただ、これだけは知っていてください。
学校に行かなくても、進学や就職をして、社会に参加することは可能です。
学校に行けなかったからといって、他に居場所が見つからないということにはなりません。

教育を“受けさせる”義務は親・保護者のもので、わたしたちにあるのは教育を“受ける”権利なのだから、学校に行くかどうか、どこで学ぶかは、あなた自身が選んで良いのです。

学校に行かない罪悪感を軽減する5つの方法

1.誰かに話を聴いてもらう

人は、誰かに気持ちを“話す”ことで、自分の心から“離す”ことができるのだそうです。

「学校に行きたくない」「クラスメイトと会いたくない」「先生が怖い」
不安な気持ちや悩みを自分ひとりで抱え込んでいると、どんどんネガティブなイメージだけが膨らんで、苦しくなってしまいます。

でもそれを人に話して、受け入れてもらうことができたら、少し楽になれると思いませんか?

話せる相手がいない、家族や友達には話しにくいという方は、学生相談室やスクールカウンセラー、相談サービスの利用も検討してみてください。

2.つらい気持ちをノートに書き出す

話すことに対する抵抗感・不安がある場合には、ノートに書き出す方法もおすすめです。

まとまらなくても、他者から「そんなこと書いたらダメだよ」と言われそうな内容でも大丈夫。
そのノートはあなたしか見ないのだから、溜め込んでいること、ずっと我慢してきたこと、全部全部、吐き出してください。

書き終わった後は、取っておいても良いですし、“自分から手放す”意味を込めて捨てたり破いたりしても良いです。
実際に書かなくても、眠る時枕元に置いたり、バッグに入れておいたりするだけでも、安心材料の一つになりますよ。

3.学校に行っていない人/行かなかった人の話を聞く

学校に行かないことに対して後ろめたさがある時、「甘えなのではないか」「自分だけが弱いのではないか」と思う時には、ぜひ学校に行っていない人/行かなかった人の話を聞いてみてください。
SNSを利用しても良いでしょうし、そういった集まりもあります。

自分以外の、自分と同じ立場に居る人。
そういう人の存在は、想像以上に支えになるものです。

4.学校に行く以外の方法で社会に参加する

人は、社会や他者との繋がりがないと、不安になったり、ネガティブ思考に偏ったりしてしまう生き物です。
特に小中高生にとっては、繋がりの大部分は学校。

学校に行かなくなる分、まわりとの関わりも薄くなりますから、なんらかの形で自ら社会と繋がりましょう。
高校生ならアルバイトも良いですし、ボランティア活動や習い事などもあります。
興味の湧くものに参加してみてください(*´`)

5.「消費」ではなく「生産」をする

食事をしたりお風呂に入ったり、ただ消費する生活を繰り返していると、人はだんだんと「自分には生きている価値がないのではないか」「こんな日々を過ごしたって仕方がない」といった風に考えるようになります。

そんな方にオススメしたいのが、生産的な行動です。
生産といってもそんなに大袈裟なことではなく、例えば本を読んだらその感想を書く、料理を自分で作る、程度のことで大丈夫。
自分が何かを生み出している、価値を提供していることに気が付くと、日々の中にある輝きに目を向けられるようになるのではないでしょうか。

“学校に戻る”選択をしてもいい。

ここまで、「学校に行かなくてもいいんだよ」ということをお伝えしてきましたが、わたし自身は最終的に学校に行くことを選んだし、今は学校が好きです。
学校に行きたくない子は、無理して行かなくてもいい。でも、あなたがもし学校に戻りたい、学校に行きたいと思うのなら、わたしはそれを応援します。

学校は「ダメな場所」じゃない

そもそも学校は、相性の合う人にとっては、素晴らしい環境です。
知識の豊富な先生がたくさんいて、共に学ぶ仲間がいて、資料もたくさんあり(取り寄せもできる)、規則正しい生活を送る手助けにもなる。

まだまだ改善できる点はたくさんあるけれど、ステキな場所であることには違いありません。

学校に戻る時のポイント

もしかしたら、一度行けなくなったからもう無理だとか、勉強も遅れちゃったし戻れないとか感じる人もいるかもしれません。
しかしわたしは、半年以上不登校だったけれど、中学校に戻れたし、志望する高校に進学できました。

不登校から学校に戻る時には、いくつかのポイントを抑えることで、学校に馴染みやすくなりますよ(*´`)

1.学校に戻る準備をする

いきなり学校に戻ると、勉強や部活動、クラスメイトとの関係、担任の先生とのやりとりなど、さまざまな問題が一気にやってきて、すぐにいっぱいいっぱいになってしまうと思います。

学校に行かなかった期間によっても異なりますが、勉強の遅れをどうやって取り戻すか、どれくらいのペースで通うか(保健室登校などをしなくても大丈夫か)、必要なフォローなどはあるか……。
自分の状況などに合わせて、学校に戻る準備をしましょう。

2.最初から完璧にしようとしない

いくら入念に準備をしても、最初から何事もうまくいくとは限りません。
一週間のうち何日かは休むかもしれないし、宿題をこなす体力が残らないかもしれないし、クラスメイトとうまくお喋りできないかもしれないし、遅刻や早退する日々が続くかもしれない。

でもそれは、あなたの努力が足りないからではありません。
あなたが十分に頑張ろうとしている証拠なのです。

学校復帰で大切なのは、「早く」戻ることではなく、「長く」戻ること。
完璧にこなそうとせずに、まずはできるところから取り組んでいきましょう。

3.しんどくなったら早めに休む

しんどい、つらいと感じたら、早め早めに休むことも大切です。

学校に戻って、環境や周りの人間関係が大きく変わると、周囲に対して気が向くようになり、どんどん自分のことを気にしなくなっていきます。
すると、自分の中にあるしんどさや苦しさには、目が向きにくくなってしまうのです。

だから、実際に「しんどい」と感じた時には、もう身体と心は無理をしているのかもしれません。
このくらいで休むのは甘えだと自分を追い詰めずに、どうぞ、大切にしてあげてください。

まとめ

繰り返しになりますが、学校に行くのも、学校に行かないのも、どちらも悪いことではありません。
大切なのは、あなた自身が、どうしたいのか。

家族からのプレッシャーがあったり、周りの空気感があったりして、なかなか思い通りにはいかないかもしれないけれど、少なくともわたしは、あなたが思うように生きてほしいと思っています。

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