「いじめっ子」には誰でもいつでもなり得る、ということ。

どうも、鷹れんです。
皆さんは、いじめられた経験はありますか?
誰かをいじめた経験はありますか?
どちらの経験もない人は「いじめ」というのはとても遠いもののように感じるかもしれません。しかしいじめは、どこにでも存在しうるものです。人がいれば、当然のようにうまれてしまうものなんです。
今の社会で、一生のうち一度も関わることなく過ごすという人はほとんどいないのではないでしょうか。
現に私も小学生のときから今まで、長い間いじめと関わってきました。被害者側になったことも加害者側になったことも傍観者側になったこともあります。
今回のブログで伝えたいのは、「どんな人でも加害者側(いじめっ子)になる可能性がある」ということです。

ある心理学の実験

私が心理学の授業の中で先生から伺った話なのですが、こんな実験がありました。
ある大学で、数十人の大学生を集め、2つのグループ、看守グループと囚人グループに分けます。普段はふつうの大学生の生活は守られているのですが、だんだんと囚人グループは囚人らしく、看守グループは看守らしくなっていったんだそうです。
最初は囚人グループの学生たちを看守グループが監視したり食事を与えたりするだけなのですが、だんだんと看守グループは規則をつくっていきます。やがては囚人たちにすごく厳しいルールを言いつけ、それを破ると罰として暴力を振るってしまうようになります。
そして囚人グループはといえば、いつでも実験の中止を求めたり逆らったりできるにも関わらず、看守たちの規則におとなしく従うようになってしまいます。
そしてこの実験を行っていた教授もだんだんと麻痺してしまい、結果的には第三者の介入によってこの実験は中止されたのですが、暴力沙汰がおこったり危険な状況になっても実験を中止しようとはしませんでした。
つまり人は自分に役割が与えられるとだんだんと麻痺してしまうのです。人に言うことをきかせたり、最初は躊躇しながらでも、だんだんと規則を決めたり罰則を厳しくしたりしてしまうものなんです。
日常でそんなことないよ、と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし最初は「遊び」でやっていたイタズラがだんだんと笑えないものになってしまうことは決して珍しいことではないのです。
むしろ私が経験したいじめも含めて私が見聞きしたことのある「いじめ」のほとんどは、最初は冗談やちょっとしたイタズラだったものがほとんです。しかしやがては人の心を深く傷つける“犯罪”になってしまうんです。
いじめっ子のほとんどは「なぜいじめをしたのか?」という問いに対して「イタズラだった」「面白半分で」「遊びのつもりだった」などといいます。被害者としては「ふざけんな」の一言ですけどね^^;
ちょっとムシャクシャしたときの吐き出し口に。誰かにあたりたくて。ちょっと気に障ることを言ったから。面白そうだったから。ちょうどミスしたから・・・などなど。
最初はちょっとした理由なんです。別に誰でもよくて、いつでもいいんです。だから、どこでもいじめは発生するんです。
関係ない。そんな言葉で済ますことは出来ません。
現に私だって、小学生のときに「面白半分で」クラスメイトにイタズラをしてしまったことがありました。イタズラとは言い難いようなものもいくつかあった気がします。
そのときはなんとか途中で和解することができましたが、最後までいってしまっていたら・・・と想像するとゾっとします。あの子の中に傷が残っていなければいいのですが。
いじめには関係なく。誰でも被害者になりうるということ。誰でも加害者になるということ。
「私には関係ない」と片付けずに、しっかりと受け止めてくだされば嬉しいです。
鷹れん

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