つい一ヶ月ほど前、私は私の親を“毒親”認定しました。
今日は、
- そもそも「毒親」とはなんなのか
- 私が自分の親を毒親認定した理由・いきさつ
をお話します。
1.そもそも「毒親」とはなんなのか
毒親。
なんともコワァ~イ響きですね。
最近はだいぶ身近な言葉になってきたので、皆さんも一度や二度はきいたことがあるのではないでしょうか?
しかし、「毒親」というものがなにか具体的に理解している人はなかなかいないのではないでしょうか。
まずは「毒親」というものについて正しく理解していきましょう(*´`)
毒親というのは、一言で表すと「子どもに対して悪影響を与える親」のことです。
虐待……身体的暴力、育児放棄、性的暴力などをする親が当てはまると考えている方が多いのですが、厳密にはそれだけではありません。
子どもを支配して思い通りに管理しようとしたり、常に子どもを監視したり、子どもを傷つけるような言葉を言ったり、その全てが「毒親」となりえるのです。
もちろん親も人間ですから失敗することはありますし、時に傷つけたり傷つけられたりすることもあるでしょう。
しかし、親から受け取った言葉というのは、子どもにとってとても重要なものです。特別です。
「お前」「あんた」
そんな呼ばれ方をされ続けるだけでも、子どもの心はどんどんすさんでいきます。
「文句があるなら出ていけ」「誰のおかげで今まで生活できたと思ってるんだ」
こうやって「親」という権限を利用したり
「ブサイク」「頭が悪い」「あんな試験受かりっこない」
などと子どもの外見や能力を否定したり
それは他の人、友人や先生から言われるよりもずっと多くの傷を、子どもの心に与えます。
私の親は困ったことに言葉の選び方が非常に苦手で、私の心の傷はもはや数え切れません^^;
2.私が自分の親を毒親認定した理由・いきさつ
私は「毒親」という言葉自体はずっと前から知っていたのですが、自分の親が当てはまるとは思っていませんでした。
それは、最初に書いた「毒親=虐待」という方程式が私の頭の中に住んでいたからです。毒親というと、育児放棄や性的暴力などだと思っていました。しかし私の親はきちんと衣食住は成立させていたし、放任主義ではあったけれど放棄はしていませんでした。ビンタをされた記憶はあるようなないようなだけれど(締め出されかけたことはあったかな……?)、「虐待」という言葉で表現するのは大げさなような気がしたのです。
ですがしばらく前に毒親について調べる機会があり、たまたま見かけた「毒親セルフチェック」をしたときのことでした。
なんと、見事「毒親の可能性あり」。そのときに、なんとなく腑に落ちたような、心の荷物が降ろせたような、不思議な感覚がありました。そのことを長い付き合いの友人に話すと「え?毒親だと思ってなかったの?」という言葉。
どうやらまわりから見ると、私は毒親に育てられたんだそうです。
しかし親を毒親と認めるのはなかなか勇気がいるものです。親が毒親=自分は毒親に育てられたということだから。これまでの家での十数年が全てムダなものになってしまうようで、否定されるべきものになってしまいそうで、それが怖くて、毒親だと認めることは中々出来ませんでした。
きっと高校生のときから「毒親かも」というなんとなくの感情は持っていたのだと思います。だからこそ「毒親の可能性あり」と客観的に言われたときに妙に腑に落ちるものがあったのだと思います。でも多分高校生の時に「毒親かもよ」と言われたとしても、受け入れることはできなかったと思います。
私は小さい頃からずっと、選択肢が与えられたときには「親の希望する答えを選ぶ」というのがクセでした。友達同士の買い物でも、相手の希望する答えを模索するところから始まります。
最近はマシになったと思っているけれど、それでも一緒にいる人が少しでも不機嫌そうに見えたりすると、私は不安でたまりませんでした。
だからもし「毒親かもよ」と言われても、親の希望に沿うために、毒親であることを受け入れられなかったと思います。
今じゃ「もう少しはやく気づけていたら」と思うこともあるけれど、きっと今受け入れられるからこそ、今気づけた(気づいた)のだと思います。
まだ少し、複雑な心境ですが。少しずつ、人の正解を出すためではなく自分の正解を探すための生き方ができればと思っています。
鷹れん
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