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私は教師に向いてない?

最近、悩んでいることがありました。
「私は教師に向いているのか」
中学生のときから持ち続けた「学校の先生になりたい」という夢。
小学生のときには「保育士さんになりたい」と思っていたから(結局ピアノとお歌で諦めたけれど。笑)、きっとその頃には「誰かになにかを教えたい」「誰かの手助けをしたい」みたいな気持ちを持っていたのだと思います。
それを叶えるために、苦手でみるのもイヤだった英語との付き合い方を模索したり、教職課程のある大学を選んだりしてきました。
けれどしばらく前から「教師に向いてないのではないか」という考えがまとわりつくようになっていました。

教師に向いてないんじゃないのか?不安と、葛藤

高校生のとき、父親から言われた言葉が、今でも忘れられません。
「鷹れんは感受性が強いから教師に向いてないんじゃないかなぁ」
昔から涙もろい人間なので感受性が人と比較して強いのは重々承知していましたが、それが「教師に向いていない」という言葉に結びつくとは思っていませんでした。
数学が得意だとも勉強ができるとも教えるのがうまいとも微塵も思ったことはないけれど、誰かに教えるときにはその相手に一番あった方法をとれるよう考えてきました。
向いているとも得意だとも思わないけれど、「本気になれる」分野のひとつではあったし、なにより大好きでした。人に教えるということも、自分に知恵・知識をつけるということも、常に学び続けるということも、人の前で話すことも、誰かを育てることも。
けれどやっぱり自信はなくて、具体的にしたらいいこともわからなくて、そんなときに言われた「向いてない」という言葉は、予想以上のダメージでした。
本気でなりたいと思っていただけに余計ショックで。
それを言われた日から今日まで、「教師になる」という夢が揺らいだことはないけれど、つい最近まで、胸を張って「将来の目標は教師になることです」と言うことは出来ませんでした。
「教員免許はとろうと思ってます」とか「数学に携わりたいですねぇ」とか「誰かになにかを教えることができたらなー」とか、どことなく直接的な表現を避けてきました。

そんな私が悩みを解消したきっかけ

そうやってずっと控えめに悩んできた私ですが、ある先生に相談したときの言葉で、ちょっと変わってきました。
「涙脆い自分は、教師に向いていないのでしょうか」
そう訊ねた私に先生は

「確かにロボットのように生徒一人ひとりを冷静に分析できる人よりも、鷹れんさんのような人は効率性や生産性では劣るかもしれないね。でも生徒の将来を考えたら、生産性や効率性よりももっと大切なものがあるんじゃないか?」

というような旨のこたえをくださいました。
その人の話をきいたとき、なんだか心の荷物をすっと降ろせたような気がしました。
社会に出てない私が言えることではないかもしれないけれど、仕事などを選択する上で一番大切なのは、「本気になれるかどうか」じゃないでしょうか。
もちろん絶対に不向きなことをするのには手間がかかるかもしれないけれど、それでもやっぱり「不可能」ではないと思うんです。人より多くの失敗を重ねるかもしれないけれど、本気でやり続けたら、自分なりの最善の方法が見つかるかもしれません。そういうのを、大切にしていきたいのです。
鷹れん

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