「勉強ができない」7つの原因とその対策

「勉強できない…」
塾に行っても家庭教師を雇っても勉強ができるようにならない。そういう人は意外と多いものです。
「勉強ができる」というものは、必須の能力ではありませんがマイナスに働くことはありません。
どんな職業に就いたとしても、どんな生き方を選んだとしても、人が生きるということは「学習」の連続でもあるのです。
しかし「勉強ができない」「勉強をしたくない」と悩んでいる人の多いこと多いこと。
勉強なんて楽しくない! 勉強なんてつまらない! 勉強なんて必要ない!!!
今日は、中学生の頃まで勉強が大嫌いだった私が「勉強ができない原因」とその「原因別の対策」を考えてみます。

「勉強できない」その原因と対策

1.「勉強=楽しくない」と考えている

対策:「勉強」という枠にとらわれずに散歩に出てみよう
そもそも「学習したい」という意欲は子供の頃は誰もがもっています
赤ちゃんは誰かが「歩きなさい!」と言わなくとも首がすわり、寝返りをうつようになり、はいはいをして、つかまり立ちをして・・・最終的には走り回るようになります。こちらがヒヤッとするくらいに。笑
では、何故私たちは勉強嫌いになってしまうのでしょうか?
それは「勉強=強制されるもの」「勉強=机に向かうもの」「勉強=我慢」などといったイメージが学校や塾でつくられてしまうからです。(学校や塾が悪いのではなく、彼らの目的は「受験に合格させること」「成績を上げること」であって「勉強の楽しさを伝えること」ではないというだけです)いわゆる「受験のための勉強」というやつですね。
いかに知識を詰め込むか。いかに「模範解答」を導き出せるようになるか。いかに短い時間で正解を出せるか。いかにニアミスを少なくすることができるか。
そういう目的(受験に合格する、資格をとるなど)から勉強するのなら、その勉強は、難しくて机に向かうもので我慢の連続で楽しくないかもしれません。
しかし本来の勉強(厳密には「学習」)は強制的なものではないし、別の言い方をすれば「自分の生き方を養う」というようなものです。
今はそんな大げさなものではありませんが、昔は「毒のある木の実」は見分けないといけなかったし、鼠から食料を守るために「工夫」をする必要がありました。それで、図鑑をつくったり、地図で危険な地区を共有したり、文字で記録を残したり、「ねずみ返し」を作ったりといった「知恵の結晶」が生まれたのです。
つまり学習とは(あくまで私なりの考えですが)自分の目で見て、考え、実践し、反省し、工夫するということの連続なのです。私たちが普段机の前でやるいわゆる「座学」というやつは、これまで生きてきた人たちが実際に試したものを学んだり実際に検証したりといった「考える」部分。
しかし本当の勉強には「実践する」ことも含まれているんじゃないでしょうか?
勉強が楽しくないのなら、机に向かって計算式をひたすら解くようなつまらない勉強なんかやめて外に出てみてください。
外には疑問がいっぱいです!
あの花はどんな名前なんだろう? 信号はどうやって動いているんだろう? 何故みんなは信号を守るんだろう? どうして空は青いんだろう? なんで私は喉がかわくんだろう?
あなたが興味をそそられるものはなんですか?
自然。人の動き。社会の仕組み。科学。数字――世の中に溢れている「情報」をひとつひとつ直接目で見て耳で聞いて心で感じて、自分の「興味のそそられること」「好きなこと」を探してみてください。
気になることができたら、勉強はいつでもあなたを待っています。
図鑑を観てみるとか、ニュースを観てみるとか、教科書をめくってみるとか、知恵袋をぐるぐるまわってみるとか…。
ほら「学ぶ」ということが、少しは楽しくなってきませんか?
もし「興味の湧くものなんてない」と言う方は、私と一緒に考えてみませんか(*´`)幸い、私はそういうことに「興味」があるのです☆

2.なにが分からないのかが分からない

対策:「分かる部分」まで戻ってみよう
私は高校生のときクラスメイトや後輩の勉強をみる機会が多かったのですが、そのときほとんどの人に言われたのが「自分の分からない部分が分からない」という言葉でした。
自分が今いる場所が分からなければ、目的地にたどり着けなくて当然ですよね。迷子になって同じような場所をぐるぐるぐるぐるしてしまうこともあります。
今、私は大学の理工学部に通って、数学を専攻しています。そう言うとだいたいの人から「数学得意なの?!すごーい!」と言われるのですが、私は自分が数学得意なんて生まれてこのかた一度も思ったことはありません
もちろん「できない」わけではないけれど、数学に関して知らないことなんてまだまだごまんとあるし知っていることは氷山の一角にもなりません。
しかし数学が好きになってしまったので、「大学で数学を学ぼう」と決意しました。そのときに一番最初にやったのは「算数ドリルをやりまくる」ということです。
私の場合は受験の近い時期なのもあって、自分の苦手だった「少数・分数」の部分だけ解きましたが、「分からないときには分かるところまで戻る」というのは勉強に限らずとても大切なことです。
「分からないところが分からない」というのは「つまづいているのが見える場所ではない」ということではないでしょうか。
小学生くらいのドリルならやる気も出やすいので、おすすめです(*´`)

3.「復習」をする習慣がない

対策:まずは「復習しやすいノート」の作り方を学ぼう
学校の勉強には「予習」「復習」の二種類ですが、どうもこの「復習」というやつを軽視している方が多い気がします。
人間の頭はそうよく出来ていないので、一度やったことでも復習しなければすぐに忘れてしまいます。テスト前に詰め込んだ知識がテスト直後にすっぽり抜け落ちてしまうのはそのためです。
「忘却曲線」なんて調べると詳しく出てくるかと思いますが、何度も何度も同じことを繰り返すことで記憶に定着していき、忘れにくいものになるのです。一度覚えきった後は、一月に一回程度振り返れば「定着している」ことが感じられるのではないでしょうか(●´ω`●)
復習のためには、授業中の「ノートの取り方」が重要になってきます。
もちろん人によって好みがあるかと思いますが、私の考える「いいノートの条件」は以下の4つ。
1.余白があること
2.カラフルでないこと
3.分かりにくい言葉(専門用語)には解説がついている
4.板書の丸写しでない
他にも「丁寧な字だといいよね」とか「図やグラフは大事だよね」とか色々ありますが、そんな余裕がないときだってありますよね。そういうときでも、上の4つは満たすように気をつけています。
詳しくは別ブログにまとめようかと思っていますが、要するに「復習のときに追加で書き込めて」「見たときにスッと理解できる」ノートが(私なりの)「いいノート」ということです。
別に難しいことは書いていませんので、今日からでも実践できると思います٩( ‘ω’ )و

4.集中力が保つことができない

対策:まずは「環境」を整えるところから
勉強しようと思ってもすぐに飽きてしまう。そもそも勉強が始められない・・・と悩んでいる方もいらっしゃると思います。
そんなときは、まず環境を整えることからはじめましょう。
勉強机があるのなら、その上を見直してみてください。マンガやゲームは置いていませんか? 筆記用具は出ていますか?
学校に通うリュックやバックの中はどうでしょう。プリントがぐちゃぐちゃになって底に追いやられてはいませんか? 明日の荷物はちゃんと準備できていますか?
勉強をする部分には勉強に関わるものだけを置くようにしましょう。
そしてまずは「勉強用の空間に座る」ところから始めてください。次は「教科書を開く」。読まなくたって大丈夫です、開くだけ。
そこまでハードルを低くすると、「ちょっとやってみようかな?」という気持ちになってきませんか。
勉強をしてもすぐにやる気が落ちてしまうのなら、まわりに集中を乱すものが多いのかもしれません。テレビやゲーム、スマートフォンなどからは一旦離れて、短時間でも「一点集中!!」の時間をつくってみてください。

5.計画を立ててコツコツ積み立てることができない

対策:逆算して「期限」を決めよう
計画倒れをしてしまったり積み立てができないのは、ずばり「危機感」がないからです。
今やらなくても後でどうにかなる。どうせ誰かがやってくれる。今はこっちの方が楽しいし・・・。
そうやってどんどん先延ばしにして、結局どうにもならなくなったときに「あの時やっておけば」と後悔してしまうのです。
だから、まず最初に期限を決めましょう。
受験、試験、学生のうちはたくさんあるはずです。学校に行っていなくても例えば資格試験に挑むとか、人に「いついつまでにこれをやる!」と伝えるとか(私は見栄っ張りなのでこれがすっごい効きます)。
無理はしなくて大丈夫なので、まずはざっくりとでも「来春までにこれができるように」など期限を決めてみてください。
そして期限から逆算して計画を立てましょう。
そうすれば、これまであった「いつかやれば」という気持ちは少なからず減っていくのではないでしょうか。
計画をうまくたてるコツは「背伸びすれば届く」くらいにすること。計画をたてることに慣れていないのなら「一回するのは余裕だけど続けるのは微妙」くらいのラインにするのがオススメです。
無理して高い目標をつくってもできなければもともこもありませんからね。まずは「計画を立てて遂行する」というのを習慣にすることからはじめましょう。

6.誘惑に負けてしまう

対策:1つ追加して1つ我慢しよう
ゲーム、マンガ、テレビ、お布団、お菓子・・・部屋には誘惑がいっぱいだと思います。
そんな誘惑につい負けてしまう方は、「1つ追加して1つ我慢する」を試してみてください。
マンガだけ我慢する。
それだけで、これまでマンガを読んでいた時間を勉強につかうことができます。
1つ、マンガを我慢して、1つ、勉強を追加する。
1つ我慢するだけなので、テレビもゲームもOKです。それならできそうな気がしてきませんか?
それに慣れてきたら、また1つ我慢して1つ追加してみましょう。塵も積もれば山となる、ですよ(*´`)

7.勉強する意味(目的)がない

対策:興味のあることにまずは打ち込んでみよう
たまに「なんのために勉強してんの?」ときかれることがあります。
実際「勉強」自体はしなければしなくていいものです。私はたまたま自分の目標にしているものが勉強しないと叶えられないものかつ知的好奇心を満たしたいという気持ちがあったから勉強をしているだけですし、実際サインコサインタンジェントとかが私生活で出てくることなんてほぼほぼありません。よっぽどの専門職に就かないかぎりは学校を卒業してしまえば見かけるようもないことばかりです。
しかし、学校にいるかぎりは「勉強」はいやでもしなければいけないことです。
どうせしなければならないのなら、将来の糧になるようにしませんか?
私は「学校の教員になりたいから」勉強しています。目的が生まれると、その目的を達成するために必要になる「能力」が分かります。あとは、その能力を身に着けるための「勉強」をするだけなのです。
目的がないまま勉強するのは苦しいです。今やっていることがなんの役に立つのかわからないまましても、身につくものはほんのわずかなんじゃないでしょうか。
では、どうやったら「目的」が見つけられるか。
方法はいろいろありますが、一番取り組みやすいのは「興味のあることに打ち込んでみる」ことだと思います。
スポーツ、趣味、なんでもかまいません。
今やっていて楽しいこと、時間を忘れてしまうほど熱中してしまうものはありませんか?
それがあるのなら、是非それに打ち込んでみてください。
「目的」という言葉にするとなんだかとっつきにくいものに感じるかもしれませんが、要は「それをもっと知りたい」と感じているだけなのです。だから、自分の「好きなもの」とか「興味のあること」に真剣に取り組んでみたら、やがて「これで生計をたてたい」とか「もっとちゃんと取り組んでみたい」みたいに感じることが出てくるかもしれません。
そしたら、あとはそれに熱中するだけです(*´`)

最後に

今回の「勉強ができない原因別対策」は以上となります。ぴったり当てはまるものはありましたか?
どれもすぐに取り組めることばかりですので、「これは!」と思うものがひとつでもあったら、ぜひ試してみてくださいね٩( ‘ω’ )و
鷹れん

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