全部を全員に話せなくたっていい

私はこれまで、いじめを受けたことや不登校になったこと、親に対して感じていることなど・・・自分の体験談や価値観をいくつもブログにしてきました。
ブログ以外にも、お会いした人に質問されたときにはほぼほぼ答えているし、イベントなどで自分の体験談を話させていただくこともあります。
それでも、やっぱり「誰にも言えないこと」ってやつはあるもんで。
私の場合は、「たった今悩んでいること」は中々話しづらいです。「事実」を話すことはできても「感情」を話すことができない、と言ったら伝わるでしょうか。
例えば誰かとの間で喧嘩しているとして。私は「喧嘩している」という事実や「何故そうなったのか」みたいな経緯だったり原因だったりその後の関係については基本的に相手が誰でも話せます。けれど「自分がどう感じたか」とか「自分はどうしたいのか」とか「今感じていること」みたいな自分の中にある感情はなかなか話すことが出来ません。
過去の、今では整理のついたものや「思い出」にできつつあるものだったら感情も赤裸々に語れてしまうのですが・・・難しいです。
このことが、ずっとコンプレックスでした。
自らの体験談や価値観をこれでもかってほど発信しておきながら、今自分が抱えている感情に関してはなかなか喋れない。それが矛盾しているような気がして、ブログを書き終わったときに少し凹んだり、自分なりに悩んでいました。
けれど今日ある人と二人でお話して、そんな私の考え方に変化が起こりました。

誰かひとりに話せれば、それでいいのかも。

誰かひとりに話すことができるなら、全員に話せなくたっていいのかもしれない。そんなふうに感じました。
それまでずーっと誰にも話せないことがあって、勿論そこでも話すつもりはなくて・・・けれど、気づいたら吐き出していました。
それで気づいたんです。そもそも全部を全員に話すなんて無理難題すぎねーか!
初めましての人に赤裸々な自分を見せるとか、嫌いな人に相談すると、そもそも無理じゃんって。
この世に同じ人なんてひとりとしていないのだから、「自分の全部」を理解してもらうことなんてきっと不可能に近くて、それよりも「この部分はこの人になら話せる」みたいなのを増やしていったほうが心の荷物は降ろせるんではないかなぁ。
ただでさえ私はとびきりの見栄っ張りで、初対面の人の前ではつい真面目ぶったりしちゃうし仲良くなればなるほど「この人の前では元気な自分でいたい」みたいに考えちゃって弱音とか吐けなくなっちゃうタイプなので、そんな私に「全部を赤裸々に見せる」なんてことできるはずもなく。
この部分はこの人に、そっちはあの人に話せる、みたいなのを目指すほうが性に合っている気がしました。
中には、絶対的に信頼できる少数の人に話す人もいるだろうし、ちょっとずつ見せていく人もいると思います。
自分で自分に嘘を吐かないでいられるのなら、まわりの人になにかを強要しなくて済むのなら、全部を話そうがあえて区別しようが、それは本人次第。
「話せない」わけではなくても、「話すことで逆に関係が悪くなってしまうかも・・・」とか想像して自己嫌悪したり自信をなくしたりするのなら、あえて「話さない」選択肢をとるのも、ありなんじゃないのかな。

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