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「相手によって態度を変える」って悪いこと?

私たちは日々、なんらかの繋がりをもって生きています。友達、家族、同僚、先輩、部下・・・相手によって態度を変える場面もありますよね。
「相手によって態度を変える」ということは批判的に語られることの多いものですが、果たしてこれは「ダメなこと」なんでしょうか。

「相手によって態度を変える」について、鷹れんが思うこと

相手によって態度を変える。「八方美人」なんて言ったりもしますね。
私は、どちらかと言えば八方美人なタイプです。昔から「好かれたい」気持ちよりも「嫌われたくない」気持ちのほうがずっと強くて、「100人に好かれて100人に嫌われる」のと「秀でて好かれはしないけど秀でて嫌われはしない」のだったら、後者のほうがいいと考えていました。
最近は「どうしたって嫌われる人には嫌われるから自分の好きなようにしよう」と考えるようになりましたが、やっぱり八方美人な性質は消えていません。ちょっと苦手に感じる人がいてもなるべく笑顔で接している(と思う)し、あえて嫌われる(可能性がある)ような行動をとることは苦手です。
そんな私ですが、実は「相手によって態度を変える」ということをものすごく否定的に捉えていました。

相手を選んでる=キタナイ?

「相手によって態度を変える」ってどんなときに言われるのでしょう。
例えば先輩にはへりくだった態度をとって後輩には威張りまくるとか。例えば父親の言うことはきくのに母親の言うことはきかないとか?
相手を選んで、自分にとって「関係が悪くなると都合の悪い相手」や「関係がよくなると都合のいい相手」にとって都合のいい行動をとる、という感じでしょうか。
そう書くと、なんだかキタナイようなものにも見えてきますかね?
相手を選んで、損得勘定で人付き合いをしているような感覚。
けれど、本当にそうでしょうか。
相手を全く選ばないなんてできません。
クラスメイトと校長先生にまったく同じ態度をとるのは、正解ではないですよね。親への態度と友達への態度が全く一緒だったらむしろ違和感がありませんか。

相手によって態度を変えるのはひとつの能力である

友達、家族、同僚、先輩、部下・・・相手によって言葉遣いや態度を変えながら生きていく、ということ。それは、ひとつの「生きるための能力」ではないでしょうか。
私たちは日々、なんらかの繋がりをもって生きています。同じ人間はひとりとしていないから、それぞれの繋がりは違っています。
ため口のほうが話しやすいかもしれない。けれど中には敬語のほうが話しやすいかもしれません。(私は後者のタイプです)
正解なんてなくて、例えば「後輩からは絶対敬語じゃないといけない人」もいます。「後輩から敬語で喋られると自分も敬語になっちゃうので落ち着かない人」もいます。
相手によって態度を変えられる人は、相手のことをよく見ています。
相手はなにを求めているのか。どういう言葉で嬉しくなるのか。どんな態度で接すれば好いてくれるのか。
相手のクセや趣味嗜好を「観察」しながら、相手の気持ちを想像して行動する・・・ということではないのかなぁ。
・・・なんて、考えすぎでしょうか。
ともかく私は「相手によって態度を変える」ということをむしろ褒め言葉としてつかっていきたいです。
世の中には、「嫌味」や「批判」として使われる言葉が数多く存在します。きっと「相手によって態度を変える」という言葉もそのひとつ。でも、言葉のそのものの意味には「嫌味」も「批判」も含まれません。嫌味や批判を加えるのは人の考え方でしかないのです。
その言葉を無理に批判的にとらえる必要なんてないんじゃないでしょうか。少なくとも私は「相手によって態度を変える」と言われたら、笑顔で「ありがとう」と伝えたいです(*´`)
鷹れん

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