学校に行きたくない。
そんな想いを抱えながら学校に通ってはいませんか?
みんな学校に行っているんだから、行きたくないと思う自分がおかしいんんだ。
学校に行きたくないだなんて言ったら、怠けていると思われてしまう。
そうやって、自分の「苦しい」「つらい」という気持ちに蓋をして、無理にでも学校や家で笑顔で振るまおうとしてしまう気持ち、よく分かります。
だってわたしは、かつていじめを受けて、不登校・引きこもりを経験していたから。
わたしは、「学校に通わない」という選択肢もありだと思っています。
もちろん、学校には学校の良さがあります。
大学で教職課程(学校の先生になるための授業)をとり、学校について、児童生徒との向き合い方についていろいろと学んでくる中で、学校の良さも分かるようになってきました。
しかし、学校でも、家でも、どんな場所でも「その場が合う人」がいれば「その場が合わない人」もいます。
そして「どんな場所でも合う人」はいませんし、「どんな場所にも合わない人」もいません。
あなたにとって、「学校」が嫌な場所であるなら、つらい場所であるなら、そんな場所に居続ける必要はないんです。
「学校に行かないこと」は、悪いことでも、特別なことでもないんだよ。
「学校に行かない」という選択をしたわたしだからこそ言えます。
学校に行かないことは、悪いことでも、特別なことでもありません。
学校に行かなくても勉強はできるし、学校に行かなくても友達はできるし、学校に行かなくても居場所は見つけられます。
学校に行かなかったことによるデメリットは多々ありますが、学校に行かなかったからこそのメリットもたくさんあるのです。
学校に行くことも、学校に行かないことも、あくまであなたの自由なのです。
その上で、もしも「今は行けないけど本当は学校に行きたい」「学校に行って勉強したいことがある」と思ったら、あなたが少しでも学校に行きやすくなる方法を一緒に考えましょう。
学校に行きたくないからといって、すぐに学校を捨てようとしなくてもいいのです。
実際、わたしは中学校を転校したあともいじめを受けたのですが、その際には以下の方法を取り入れることで学校に行き続け、結局卒業まで不登校になることはありませんでした。
それは今のわたしの自信のひとつになっているし、その頃知り合ったクラスメートは今でもいい友人でいてくれています(*´`)
今回は、実際にわたしが中学生の頃に不登校から復帰した経験から身につけた「学校に行きやすくなる3つの考え方」をご紹介します。
学校に行きやすくなる3つの考え方
1.学校は「毎日通う」必要はない
「皆勤賞」ってありますよね。
学校や会社などで、1日も欠席せずに登校・出勤するともらえる賞のことです。
学校で、終業式などの際に皆勤賞の生徒を表彰する光景は、見たことのある方が多いのではないでしょうか。
もちろん、すごいです。毎日毎日、同じ場所に行き続けるということは、誰にでもできることではありません。
ですが、学校に行こうとするあまり、体調が悪いのに無理をしたり、嫌なことがあるのに見ないふりをしたりしていては、いつかあなたの心や身体が悲鳴を上げてしまいます。
学校によって差はあると思いますが、わたしの通っていた高校は「出席日数のうち3分の2出席すると単位が認められる」という決まりでした。
小・中学校では、学校に行かなくても卒業は可能です。
「学校に行かないと、進学の時に低く評価される」「卒業できないかもしれない」といった不安は付きまとうものでしょう。
しかし、先ほど書いたように、学校にはそれぞれ「出席しなければいけない回数・割合」が定められています。
それは同時に「それを守っていれば、休んでもいい」という意味にも取れるのです。
欠席回数が多いと、受験の面接の際に聞かれることはあります。実際にわたしも高校受験の際に聞かれました。
でもそれは、休んでから考えれば大丈夫。
わたしは、「学校に行かない日があってもいい」「毎日行かなきゃいけないわけではない」と考えられるようになってから、ずいぶんと学校に通うのが楽になりました。
大切なのは、あなたがより良い人生を歩めるようにすること。
毎日通わなくてもいいし、朝から晩まで居なくてもいいんです。
2.学校は「いるだけ」でいい
学校というと、授業があって、課題があって、何かしらの「やらなければいけないこと」がありますよね。
でも実際には、学校で席に座っているだけでいっぱいいっぱい、教室に居るのもつらい、という時もあると思います。
そんな時は、「学校はいるだけでもいいんだ」と考えてみてください。
クラスメートと仲良くお喋りしなくたっていいんです。授業に集中しなくたっていいんです。テストでいい点数を取れなくたっていいんです。
わたしは物心ついた時からずっと「優等生」「いい子」と言われてきた影響で、10年以上もの間、「できない自分」を認められませんでした。
みんなと仲良くしないと。授業はしっかり集中して、訊かれたら正解を言わないと。テストは全科目満点を目指さないと……。
自分で自分を追い詰めて、逃げ道を無くして。
気が付いたら、学校へ向かうための電車に乗れなくなってしまいました。
できなくなってから、潰れてから直そうと思っても時間がかかるものです。でも、できなくなる前に、潰れる前に対処できれば、短い時間で少ない労力で、元に戻すことができます。
学校に行くだけで、すごいじゃありませんか。その上テストも授業もクラスメートとの人間関係も完璧にしようなんて、思わなくていいんです。
もっと、自分を甘やかしてあげてください。
3.学校は「みんなと仲良くしなきゃいけない」わけではない
学校では、「みんな仲良し」が求められます。クラスメートと、先生と、部活の仲間と……。
でも、人と人には「合う・合わない」があります。
合わない人と無理して仲良くしようとすることよりも、合う人とあたたかい時間を過ごすことのほうが、よほど尊く、大切です。
もちろん、合わないからといって、相手の居場所を奪おうとしたり、相手をわざと傷つけようとしたりしてはいけません。
合わないと思う人がいたら、合わないなりの距離感を見つければいいんです。
その距離感は、人それぞれ違います。教室の中で仲良くお喋りするのがいい相手もいれば、挨拶を交わすだけがいい相手もいるはずです。
みんなと仲良くしようとすると、必ず無理が生じます。
あなたが大切にしたいと思う人と、あなたのことを大切にしたいと思ってくれる人と、一緒に過ごせばいい。
あとの人は、必要最低限の礼儀をもって接していればいい。
そう考えるだけで、きっと今よりも過ごしやすくなると思いますよ。
それでも、学校に行きたくない時もある。
上記の考え方を試しても、学校には行きたくないまま。そんな人もいると思います。
何度も繰り返しになってしまって申し訳ないのですが、わたしは「学校には行かなくてもいい」と考えています。
わたし自身、学校に行かなくても幸せでしたし、学校に行かなかったからこそ得られたものがあるからです。きっと学校にあのまま通い続けていたら、こうしてフリースクールに取り組むこともなかったでしょう。
つらいこと、悲しいこともたくさんありました。
そもそもわたしが不登校になったのは、学校に居場所がなかったり、いじめを受けたりしたからですからね。
とにかく知っていてほしいのは、学校に行くか、行かないかは、あなたの自由である、ということです。
そういうと、
「じゃあ学校に行かない間どうしたらいいっていうの?」
「学校に行かないのが親にバレたらどう説明するの?」
と思う方も多いかと思います。
わたしも中学生の時、同じことを考えていました。
学校に行かなくていいといったって、学校以外に中学生の居場所なんてないじゃないか。
どうせ家に帰らなきゃいけないんじゃないか。
学校に行くのは怖いけど、学校に行っていないことがバレた時のほうがよっぽど怖い。
1日2日休むくらいならまだやりようはあるのでしょうが、本格的に不登校になることを考えた時、いずれは保護者の方へ説明しなくてはなりません。
じゃあ、どう説明すればいいのか。
詳細は、下記記事をご覧ください。
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